100日後に死ぬ悪役令嬢は毎日がとても楽しい。【ラノベ感想】

2022年12月18日

100日後に死ぬ悪役令嬢は毎日がとても楽しい。
著:ゆいレギナ
イラスト:いちかわはる
出版:GAノベル

100日後に死ぬ悪役令嬢は毎日がとても楽しい。

アマゾンのあらすじより

「100日後にきみは死ぬ」
公爵令嬢ルルーシェは神様から天啓を受けた。
ただでさえ婚約者の王太子殿下は他の女にうつつを抜かし、婚約破棄は目前と言われているのに……。
しかもその未来を知ったとて、ルルーシェの死は変えることができない。
だが、死に様やその影響は変えられる――そう教えられたルルーシェは神様に賭けを申し出る。

「わたくしの死に様が美しければ、褒美を下さい」
「いいよ。次の人生に望むモノを何でもあげる」
ルルーシェは残していく家族への支援や、己の死の裏で蠢く「陰謀」を止めようと行動するが――。

悔いのない優美な最期を迎えるため、神様すらも翻弄する、ルルーシェ最後の100日が始まる。

感想

100日後に死ぬってインパクト大なタイトルです。
そのタイトル通りの展開で100日後に死ぬよって、告げられた悪役令嬢が100日後に向けて邁進していくお話でした。

個人的な印象だと終盤で、いっきに面白さを感じるお話です。なんとも気になって面白いところとして、主人公のルルーシェは全く死を回避しようとしないって行動があります。命を落とす理由が分かっていているのに、「全ては美しく死ぬためですわ」と突っ込んでいってライバルの応援までおっぱじめる始末です。

1巻目では何でそんな行動をとるのか謎のままです。ルルーシェに好意的な神様も、「ねぇなんでなの?」と分からない様子です。どうしてそんな風に死を恐れないのか、なんとも気になります。

あと最初は婚約破棄+かわいさが取り柄の男爵令嬢が登場して、婚約破棄定番のながれかな?とおもったら、また違うんですよね。
この男爵令嬢ときたらすぐに感情が顔に出るタイプで、隙の多いタイプです。
小首をかしげて考えたり、会話の最後にニカっと笑ったりでギャルゲーのヒロインみたいな令嬢ですよ。嫌われ役としての扱いじゃないんです。

むしろルルーシュから王子の婚約役者として、並び立つようにスパルタ教育をうけさせられる不憫ポジです。しかも男爵令嬢ってそんな優秀な娘じゃないんです。ルルーシュから教育を受けたらいつも涙目です。
そんな男爵令嬢もだんだんと成長していく様子もあって面白いです。男爵令嬢は私の一番お気に入りなキャラです。

 

2巻目の感想

死を迎える日が、1月を切っても数日前になってもスタンスは全くぶれないルルーシェですね。どうしてその若さで達観できるのか? 残りのページ数が、少なくなればなるほど気になってしまいました。
来週死ぬってわかっていてルールシェは、神様と楽しそうに過ごすこと過ごすこと。

2巻でも王子の過去エピソードとか面白いシーンは、色々とあります。それらの記憶を全部上書きしてしまうくらいラストシーンの演出は素晴らしかったです。こういうのはラノベならではだと思います。いやぁ、とんでもないインパクトでした。

既に読まれた方から最後が凄かったとの感想でハードルは、上がりまくってました。それも納得のエンドシーンでした。

 

最後のたたみかけすごかったです。

 



 

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Posted by kyoikyoi