異世界ネコ歩き【美少女文庫など感想】

2023年1月10日

異世界ネコ歩き BS(美少女)プレミアムにて放浪中
著:巽 飛呂彦
イラスト:ぎうにう
出版:美少女文庫

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アマゾンのあらすじより

「その表情だよ。凜々しい顔もかわいいけど、恥ずかしがる顔もかわいいよ」
シャッター音と共に両手を拘束されたイングリッドの生乳房がカメラに収められていく。
「吾の胸に触れるな! 吾は誇り高き騎士にしてスワン公の姫だぞ!」
ノルウェージャンフォレストキャットらしいモフモフのネコ耳とシッポを身もだえさせるイングリッドのGカップを、アキミツはカメラ片手にもう一方の手で掴んだ。
「貴様ぁ、吾の乳首をなぞるな!」
ぷっくっと、淡い色の乳頭が立ち上がる。
「や、やめろ! 何をするのだぁ」
すかさずレンズが向けられ、マクロ接写の連射で勃起乳首が写し取られる。
戦乱の国で出会った姫騎士ネコ・イングリッド……今は意地悪Hしちゃうけど、必ずきっと助け出してあげるね。

感想

タイトルで「異世界ネコ歩き BS(美少女)プレミアムにて放浪中」、帯で「マジNHK!(ネコほんとカワイイ)」と恐れ知らずのネーミングをしていたので手に取ってしまいました。まんまと編集部の戦略に乗せられてしまいました。
 
本編は主人公にしか聞こえない、しゃべるカメラと土地土地を放浪して美少女を撮影して旅するストーリーです。口絵の主人公がゴーグル+オートバイの姿になっていて、どことなくキノの旅っぽいテイストです。ただ中身は全然違いました。
 
美少女文庫は「エロ」も「ストーリー」も手を抜かず、手がかかったレーベルでこれまで読んだ作品は、どれもその期待に応える内容でした。期待を超えることもありました。それらに比べるとこれは凡作です。エロマンガの展開をつなぎ合わせたような薄い内容です。
 
内容の前にまずは、被写体となるネコと主だったとこを紹介。
 
・スコティッシュ・ホールド
 生徒会長。巨乳・ピンク髪。Fカップ。
 
・ノルウェージャン フォレストキャット
  姫騎士。牢獄拘束。Gカップ。前と後ろ両攻略。
 
・アビシニアンとソマリ
  双子メイド。館。3P。ローションプレイ。
 
・ベンガル
  ギャル。ディープF。Hカップ。言葉責め。
 
・ロシアンブルー
  奴隷。銀髪。ラブラブH。
 
さて困ったことにストーリーが適当すぎて、せっかくの土地を旅する感がありません。1匹を除いてネコの描写も適当なので、念願の撮影シーンになっても盛り上がりに欠けます。出てきたネコが情緒もなく剥かれていくので、淡々としてエロくないんです。だいたい知識が無くてオスを見たことないとか、男性のアレを尻尾とだと嘘をついてアレコレできておきながら、クライマックスになるとネコが「こんなの孕んじゃう」って叫ぶとか最初にあった設定を忘れてませんかね?
 
加えて主人公はクズです。美少女をみかけると勝手に写真を撮りますし、ネコはOKしていないのに強引に服を剥いで撮影します。主人公に感情移入は全くできません。果ては「彼女にする」と言ってやったネコに中だしをキメておきながら、「強いコだ。心配ない。」とトンズラします。
 
だからといって男性本位な鬼畜エロ、陵辱路線というわけでもありません。エロシーンは前述の通り盛り上がりません。数少ない見所はロシアンブルーの章かと思います。ここだけは美少女文庫成分が存在して、ストーリーでネコの魅力を魅せ、それから撮影シーンへ繋がります。なぜロシアンブルーを中心にもってこなかったか不思議でなりません。
 
色々とアレな点が多いのですが、イラストは良いですし….。でもあまりオススメしにくいですね。
 
 
 
 

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美少女文庫

Posted by kyoikyoi