百花宮のお掃除係【ラノベ感想】

2022年5月29日

百花宮のお掃除係  転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。
著:黒辺あゆみ
イラスト:しのとうこ
出版:カドカワBOOKS

  51B7PLqWXsL._SX336_BO1,204,203,200_

アマゾンのあらすじより

看護師だった前世の記憶をもったまま中華風の異世界に転生した雨妹。
貧しい田舎暮らしをしていたが、後宮へ宮仕えする機会が舞い込み、「中華ドラマで見たあの煌びやかで泥沼な世界が体験できる!」と期待に胸を膨らませて辿り着いた後宮では、お掃除係として大奮闘!?
そんな後宮では、とある噂が飛び交っており……。

感想

生前にナースだったり、中華ドラマにドハまりした記憶を引き継いで、中華風異世界でフリーダムに第二の人生を過ごしてます。とっても楽しい作品でした。

中国語読みのフレーズがいっぱいでてきたり、後宮の序列(皇后・四夫人・九婿など)を取り入れていたりで、中華ファンタジーの空気に思う存分ひたれます。ラノベ系のレーベルだとこういう中華風って最近みかけないので、貴重な作品だと感じます。主人公の雨妹は、生前華流ドラマにドップリはまって中国宮廷に詳しいので、作中の説明も踏み込んでいてちょいちょい中国文化に触れられます。漢字で用語を伝えてくれるのでイメージも分かりやすいです。

メインとなる宮廷お悩み解決は、現代の知識と感性をもって解決していきます。ナースの知識がある雨妹からみたら迷信何それ? タダの病気でしょ?? と思い切りがとても良いです。リアル知識を生かすフィクションと物語的なノンフィクションのバランスが良いですよ! テンポ良く読みすすめられる文章も魅力の一つです。キャラも生き生きとしていて楽しいですね。後宮の迷信や権力闘争なんかを雨妹が吹き飛ばす様子はとってもスッキリです!

雨妹のキャラとして面白いなぁと感じたところで、前世は天寿を全うしちゃっているあたりです。ナースとして勤めあげて子育てまで終えたんだから、次の人生ではやりたいことをやってのんびり生きると達観しちゃってます。そして出世や色恋はそっちのけで、食に生きているところです。作中で実に美味しそうに食べているんです。糕とか豆花とか豆沙包とかとか、読んでいるとつい中華街へ行って食べたくなります。気になった方はお取り寄せしてみてください!
雨妹をおやつとか食で釣るのは、作品内の定番になっていて後援者の太子殿下なんて「好きそうなおやつを見繕うのが好きになってきた」とキャラ紹介に書かれるほどです。食に対する熱い思いも見逃せないところです。

 

1-2巻目は後宮内の人物関係や雨妹の過去などが段々と分かっていき、面白さの足場固めな段階かなぁと感じます。雨妹が後宮内で変わり者だけど優秀な女官って、本人の意思に反してドンドン有名人になっています!

 

3-4巻目の感想

3-4巻目は早くも後宮を離れての新展開になりました。外の領地に出かけて雨妹の医療チート(?)が大暴れです。ついついフリーダムに行動してしまう雨妹が、何だかんだで可愛らしいですね。立彬の気持ちがこちらにも伝わります。個人的には3巻目247ページの転生して初めての海にたどり着き、海の幸に舞い踊っているあたりが雨妹らしなぁと思えて一番のお気に入りです。

 

5巻目の感想

5巻目を読みました。雨妹の生い立ちは、かなり明らかになって序盤での何故がスッキリしてきました。それはそれとして、5巻目は雨妹らしさがタップリでした。食い意地が張っていて美味しいご飯が、大好きなシーンが随所に挟み込まれてます。兵舎での肉々しいご飯にかぶりつく姿は、実に楽しそうでした。
看護師の知識を生かして患者を助けつつ、美味しそうに雨妹が食べる本シリーズで私が好きなシーン豊富でした。今回も面白かったです。

6巻目の感想

口絵1枚目のイラストから探偵姿の雨妹になっていたのは、思わず笑ってしまいました。6巻目に入るとみんな慣れたもので雨妹が、騒動に首を突っ込むのが当たり前になってますね。探偵よろしく調査だぁっ!と雨妹のテンションは、楽しかったです。

今回の騒動は、薬物がらみと物騒な流れがきています。果たして誰が、何のために持ち込んだのか? 雨妹の看護師知識から手がかりを見つけての謎解き展開です。

そして私が毎回楽しみにしている食い気に向かって猛突進な雨妹のシーンもバッチリです。牡蠣のシーンは、思わずこちらまで食べたくなってくる描写でした。

曲を弾けなくなった楽師を救えるのか? 3-4巻目で出てきた利民と繋がる姉御肌な夫人は、どう物語と絡むのか??
大変に気になるアレコレを残して7巻目へと続きます……。続刊はよ!

 

小説を読むのは時間が……という方には、マンガも出てます。まずそちらから触れてみるってのもオススメですよ

 
 
 

同レーベルの感想も読んでみる

カドカワBOOKSの感想