こちら異世界転生取締局【ラノベ感想】

2023年1月10日

こちら異世界転生取締局
著:愛坂タカト
イラスト: 檜坂はざら
出版:講談社ラノベ文庫
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アマゾンのあらすじより

トラック事故でドン底の人生を終わらせた少年・カイトは、転生して早々に“異世界転生取締局”の少女・イズミと対峙する。チート能力も通用せず完敗した彼は、現世への送還を免れるため、取締局の一員として転生者たちと戦う道を余儀なくされる。世界を渡るちびっ子・ナベブタを加えた三人のドタバタ珍道中! 世界を超えて転生者たちをばったばったと送り返す! 異世界×異世界×異世界ファンタジー!!

感想

異世界転生したチート主が、世界を救ったり経済改革して暮らしが便利になった! ちょっとまってでもチート主が帰ったら残った世界はどうなるの? 急な変化に世界はどうなるの?と異世界転生を逆の視点から見たコメディー作品です。異世界転生した主人公が、オレTsueeeをしている異世界転生者を迷惑扱いして、現世へ送り返す決めシーンはブラックユーモア感で面白かったです。

 

暴力系ヒロインやデレデレのエルフさんと、主人公を取り巻く女性陣は美しいだけでなく斜め上気味です。ヒロインとしてどうなの?ってくらい暴走し出すのは、ひねりが加わりまくった本作らしいといえるかもしれません。217ページの挿絵とか破壊力高すぎです。

 
1巻はそんな勢いで色んな異世界に行っては、転生者を送り返して世界の平和を保つ展開です。ラブコメを繰り広げながら、1冊で色んな異世界を見て回れます。私は結構好きなお話でした。
 

2巻目はガラっと雰囲気が変わります。異世界に来た転生者を叩き返すんじゃなくって、こっちに来る前に防ごう(トラックに轢かれない)の立ち回りに変わります。その過程で異世界転生を導く神様までも巻き込んで、なんで異世界転生があるのかの謎も明らかになってきます。

 
比較的コメディーシーンが減って、1巻よりは結構しっかりファンタジーをしてます。神様がいて急に前世の妹が出てきたりと、かなり盛りだくさんな2巻です。読み終えるとどれも物語に欠かせない重要なシーンだったのが感じられます。3巻目とまでは言わずとも、5割増しのページ数でじっくり読んでみたいところでした。
 
 
 

 

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