いせたべ【ラノベ感想】

2023年1月11日

いせたべ ~日本大好き異世界王女、求婚からの食べ歩き~ 
著:川岸 殴魚
イラスト:いぬまち
出版:カドカワBOOKS
  9784040721095

アマゾンのあらすじより

俺の部屋に、突然異世界の王女様が登場!? 間違った知識で、でも日本をこよなく愛する彼女に、豚骨ラーメン、コンビニスナックなど「街角グルメ」を案内することになり……。読めばお腹が空く、飯テロコメディ!

感想

コンビニやチェーン店でおなじみのメニューにちょい足しグルメや、お店の豆知識みたいな夕方の情報番組でやっていそうな内容と、異世界からやってきた美女を組み合わせている色んな意味で面白い作品でした。

 

異世界からは王女とそのお付きのメイド、それからくっころ女騎士がやってきます。なんでも異世界人基準だと主人公はイケメンらしいです。よくみる異世界人が金髪碧眼の美男美女だらけってのと同じなんでしょうね。
唐突に異世界美女から求婚を受ける → ちょっと心がうごく → 異世界は超ハード+権力闘争真っただ中 → 異世界はちょっと……、というわけで異世界そっちのけで日本の庶民グルメを堪能する物語です。

どうも日本のことが歪んで伝わったみたいで、異世界人の勘違い知識っぷりも愉快です。ローソンの歌とか野球選手の詩とかおバカな歌詞は笑えました。といった感じで本作はコメディです。肩の力を抜いてユルっと読めます。
ネットミームもちょいちょい出てきます。こういったネタは好き嫌いがでるところかも。

 

メインになるグルメのところは、力が入っています。からあげくんのちょい足しなんて、実際やってみたくなりました。商品名や店舗名も実名となっていてイメージしやすいのも良いなと思います。モスバーガーに至っては、筆者にバイト経験でもあったの?と感じるぐらい小ネタ情報たっぷりです。揚げ物の調理時間まで出るとは思いませんでした。

ブルボンを扱った回はとくにブレーキが壊れてぶっとんでいます。ニヤニヤ展開で笑えましたけど、商業出版するには大丈夫だったんでしょうか?どんなだったか気になった方はまぁ読んでみてください。

 

現代グルメをテーマにしたコメディです。KADOKAWAの新文芸から出ている『竜魔神姫ヴァルアリスの敗北』みたいなのが好きな方なら、きっと楽しめると思います。

 
 
 

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