ミネルヴァの梟は飛び立ちたい【ライト文芸感想】

2022年7月18日

ミネルヴァの梟は飛び立ちたい ~東雲理子は哲学で謎を解き明かす~
著:草野 なつめ
イラスト:長谷 梨加
出版:L-エンタメ小説

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アマゾンのあらすじより

哲学研究者が描く、「哲学×日常の謎」ミステリー!

東雲理子(しののめ・りこ)は、城京(じょうきょう)大学大学院に進学。専攻は哲学。修士課程での研究テーマについて図書館で悩んでいるとき、返却したはずの哲学辞典が何度も自分の机に戻ってきてしまうという謎が起こる。
「哲学に興味がおありですか?」
そのときに話しかけてきたのは、どこかミステリアスな雰囲気の銀縁メガネの男。後に判明するのは、この男性が理子の新しい指導教員、大道寺哲(だいどうじ・てつ)だということだった。
理子は大道寺の助けを借りながら、日常の謎に挑んでいく。
ある日を境に姿を見せなくなった喫茶店の常連さん、何度待ち合わせをしてもどうしても会えない友、理子の研究室に代々伝わる謎の決まりごと……。
平凡な毎日の、一見なんでもないようなちょっとした事件の数々。
そんな日常に潜む不思議な謎を哲学的な視点から解き明かす、哲学ライトミステリー。
スマートニュース×カクヨム「連載小説コンテスト」優秀賞受賞作品。

感想

なんとも知的な本を読んだぞ、という読後感を味わいました。
ミステリーとあらすじにあります。それは日常でもありそうなちょっとした不思議に対して、哲学的なアプローチで謎解きをするタイプのミステリーなんです。ハラハラドキドキというよりは、学生生活の日常をちょっと深く掘り下げる的なミステリーですね。ほっこりします。
 
本作は哲学がテーマになっています。主人公が哲学を専攻する大学院生なので、カントやらハイデガーやら哲学での有名人がバンバン出ます。哲学の用語もバンバン出ます。なかなか馴染みがないそれらを作中では、解説しつつ哲学の考え方に沿った謎解きを展開していきます。
 
加えて各章の間には、哲学に関係したコラムが挿入されています。1冊を通して読み切ると哲学のちょっとした入り口を除いた気分になれました。哲学は興味あるけれど難しそうで、読むのはちょっと……というあなた、こんな作品はいかかでしょうか?
 
 
 
 

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