灼熱の魔女様の楽しい温泉領地経営 【ラノベ感想】

2022年9月19日

灼熱の魔女様の楽しい温泉領地経営  ~追放された公爵令嬢、災厄級のあたためスキルで世界最強の温泉帝国を築きます
著:海野アロイ
イラスト:切符
出版:アース・スター ルナ

   灼熱の魔女様の楽しい温泉領地経営

アマゾンのあらすじより

湧き上がる爆アツスキルと超効能温泉で最強の領地をつくろう!!

「魔法の使えない娘など追放だ! 」
魔法第一主義のリース王国で、与えられたスキルは物を温めるだけ、魔力もゼロだったため、危険な辺境に追放されてしまった公爵令嬢ユオ。
しかし領主として訪れた辺境の村でユオは不思議なぬるま湯を発見し、試しに入ってみると超気持ちイイ!! しかも奇跡的な効能まで発揮し始めた!!
この「温泉」で世界一豊かな村を築こうと決意するユオ。
さらに彼女のスキルは、敵を瞬時に爆発させ、目から熱線を飛ばすなど実は災厄級の威力で、領民たちから伝説の「灼熱の魔女」と崇められていく……。

無敵スキルとトンデモ効能温泉で、魔力ゼロの元公爵令嬢がかわいい仲間たちと無自覚にのし上がっていく異世界温泉物語!

感想

サキイカスルメさんからオススメを頂いて読みました。
アース・スター ルナが、2022年6月創刊なのでどれを読もうと思ていたところでした。もう即凸です。

領地経営スローライフ、しかもコメディ全開で面白かったです。細かいことなんて気にしないで温泉の癒やしと、ユルいノリを全力で楽しんでねってコメディです。楽しかった。

あらすじの各話タイトルからしてネタだらけでした。例えば以下の感じで数ページ読んだだけこの作品は、コメディですと分かる親切設計です。あらすじ読むだけで即楽しめます。

1章1話目  “魔女様、盗賊相手に熱を出す"
1章2話目  “辺境オブ辺境に赴任するとスローライフどころの騒ぎじゃないと気づく"

 

主人公のユオは、得られたスキルが「ヒーター」、じんわり暖める能力と使えなかったので役立たずと追放される安定の公爵令嬢です。そんなんですから実は、「ヒーター」のスキルが超絶優秀でスキル無双して、追放した実家はザマぁとなる安心の展開です。

ところが安心安定の展開をふっとばす勢いで「ヒーター」が大暴れでの展開です。というのも「ヒーター」の効果が優秀なんです。優秀すぎるんです。
斜め上の効果と勢いで毎話楽しませてくれました。
コメディが強くて無双チート感は、ほとんど感じず読みやすかったです。

スキルを拡大解釈したりこじつけて色んな使い方をするのは、この手のweb作品の魅せ場だと思っています。思ってはいますが、それにしたってこうなるのかいってスキル効果になっています。

 

  • 「ヒーター」だから暖める → わかる
  • 「ヒーター」だから発火させる → まぁわかる
  • 「ヒーター」だから過度の熱で爆発させる → お、おぉう……
  • 「ヒーター」だから目からビーム → どうしてそうなる!?

 

ちなみにこのスキル効果は、【魔女様の発揮した能力として】と作中で説明されています。
そしてスキルを人間に使ったら……も書いてあって、その効果はほぼ「即死」です。相手は死ぬです。
この悪ふざけ満載な能力説明が、とても振り切っていて面白かったです。

 

出てくるキャラも可愛らしい女性が大半です。その上でモフモフ毛玉の聖獣様もいます。
可愛い女の子たちとのスローライフ的な楽しみもありますね。

 

2巻目の感想

ついに騎士団が攻めてきました。そうですとも、みごと無残にユオ様に吹き飛ばされました。気持ちが良いぐらいの瞬殺っぷりでした。そして後に陰謀をたくらんだお貴族様も、やっぱり吹き飛ばされます。
このお貴族様は短絡的で好感度の低い敵役なんですけど、かなりのアホです。普通の作品で出てきたら萎えるぐらい記号化されたアホです。でも本作だとこのお馬鹿さ加減が、ハマリ役です。読者の予想通りの行動をして、フラグをおっ立てて吹っ飛ばされてくれました。それは美しいくらいに。

 

そしてこの巻といえば、新たな住民となったクレイモアさんですよ。彼女は扉絵だと金髪美少女の姿で、重装甲な女騎士です。
ただイラストではどうみても美少女なのに、隠しきれない残念さんオーラをまとっていました。そして予感的中の楽しい困ったちゃんでした。

加えてそれまで常識人だと思っていたリリたんも、実は問題児だってことが判明し……温泉領地の住民たちが非常に混沌として面白かったです。

ドラゴンの能力計算が512倍のところとか、おもわずキン肉マンかっ!と心の中でツッコんでしまいました。このへんは本作らしい勢いの勝利かなと感じます。

 

ユルくて可愛いコメディを楽しみたい方にオススメの1作です。

 
 
 
 

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