サキュバスとニート【ラノベ感想】

2022年6月8日

サキュバスとニート ~やらないふたり~
著:有象利路
イラスト:井上 かえる
出版:電撃文庫
   9784049140347

アマゾンのあらすじより

サキュバス召喚に成功してしまった童貞かつニートの青年・和友。
『淫魔にエロいことをしてほしい』
 そんな直球過ぎる願望を抱いていた和友だったが、現れたのは一切いうこと聞かない凶暴でワガママなジャージ女。 スケベなことには興味ナシなこの駄淫魔は、あまつさえ和友の部屋に住みつき、食う寝る遊ぶを享受するだけの居候と化してしまい……?
「俺はどうにかしてお前に俺の『願い』を叶えさせるからな」
「やれるものならやってみれば~?」
「それまでの間、お前はここに置いておくだけだ。勘違いするなよ」
「お世話になりま~す」
 絶対に淫魔に搾られたい人間、和友。絶対に人間を搾りたくない淫魔、イン子。相反する二人の、奇妙な共同生活は、こうして幕を開けた――

馬鹿で笑えて面白かったです!
エッロいことを期待してサキュバスを召喚したら、やってきたのは拒否って食っちゃ寝サキュバスだったなんて面白くなる想像しか出来ませんよ。とてもお馬鹿でキレキレ、面白いコメディでした。

隙あれば主人公とサキュバスが、ボケとツッコミを繰り広げて面白いですね。ワードのセンスがキレまくってます。著者さんが前に出された『賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求』みたいなギャグの応酬です。あちらは全裸が標準と下ネタだらけ、KADOKAWAに対してヘイトの高いギャグとかなり読者を選びます。それに比べて『サキュバストにニート』はどちらのタイプのギャグも控えめです。ですんで本作はちょっと読者を選ぶくらいです。

この作者さんがスゴいのは、草野球とかパチンコとかラノベとどう見たって相性が悪いテーマを持ってきて、きっちり笑える作品を出してくれるところなんですよね。アストロ球団ばりに選手を物理的に潰す草野球とか、とんでもない勢いのラノベです。

 

2巻目の感想

1巻目のインパクトが、強烈な作品でした。それなのに2巻目にも新キャラ登場です。もう個性のバトルロイヤル状態です。癒やしのママさんを除いたらトンデモだらけで、よくこれを1冊にまとめたもんです。作者さんの力量がスゴいですね。

さて今回は、開始早々で和式サキュバスが登場します。2巻目イラストで左にいる和服っ娘です。和服・おしとやか・スレンダーと何かとサキュバスのイン子と対になるようなキャラです。
そしてメインストーリーは、和式サキュバスな乃艶を巡るお話です。出生の秘密や彼女の過去とかしっかりラノベしています。そういうところは、ちゃんとしているんです。ストーリーとして面白いんですよ。

とはいえそれを覆い被すように面白いのが、ハイテンションだったり、シュールだったりするギャグの数々です。たぶん今回も超えちゃ行けないラインを踏んでいる気がします。

最初からフルスロットルでした。なにせ9ページ目から主人公が、ティッシュ箱を用意して賢勇者をやりだすくらいですからね。
電撃文庫なのに「ガガガ文庫のが好き」とかなんでこれOKなの? なモブ会話があったりもします。しかも1巻目よろしくコンビニ内のイン子は、治外法権の傍若無人です。トンデモぶりに笑ってしまいました。

ラブホのフロントを描写するシーンで、「パチ屋の景品交換所みたいだな」とかもありましたし……、ネタの濃さが一段とすごく? 酷く? なってました。ホントよくこれを通したもんです。

 

配分的にギャグが7割、残りの3割はきちんとラノベしてます。ギャグで締めないで感動展開もいきなりやってきて油断なりません。私なんかだと親の目線で読んでしまうので、こういう展開は弱いです。笑って泣けていいラノベでした。

就活失敗したサキュバスさんを拾いました【電子版】(1)
八木戸マト
ナンバーナイン
2020-02-07
 
 
 

レーベルの感想も読んでみる

電撃文庫の感想

 

電撃文庫

Posted by kyoikyoi