勇者と賢者の酒蔵 【ラノベ感想】

2023年1月10日

勇者と賢者の酒蔵 ~酒造りの天才が異世界で日本酒を造ってガンガン駆け上がる~
著:年中麦茶太郎
イラスト:猫猫 猫
出版:HJノベルス
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アマゾンのあらすじより

魔王を倒すよりも、美味しい日本酒を造るほうが難しい!?「魔法適性9999」の著者が贈る異世界×酒造りファンタジー!!
勇者として異世界に召喚された青年ツカサは、同じく賢者として召喚された幼馴染の少女ハルカとともに魔王を倒し、世界を救った。
その後、平和になった異世界で暇を持て余したツカサとハルカが始めたこと――それは、異世界には存在しない日本酒を造ることだった!
手始めに造ったどぶろくは市民どころか女王陛下からも大絶賛!
かくして実家の酒蔵で蓄えた酒造りの知識と、勇者&賢者としての能力と人脈をフルで活かしながら、二人は異世界のお酒事情を塗り替えていく!!

感想

私はクラフト系な異世界作品が好きでよく読むのですが、日本酒造りがテーマとあったので即取り寄せました。醸造はリアルな方の知識もあったこともあり凄く丁寧な内容なのがよく分かりました。勇者と賢者の酒蔵の日本酒造りはガチです。たぶんラノベの中ではガチ中のガチです。
 
ページ配分として各巻とも半分ぐらいは、異世界冒険(勇者と賢者の楽勝チートモード)になっていて残りは、清酒造りの取り組みに費やされています。できれば全ページ酒造りを読みたいところですが、さすがにそれはニッチすぎると思うので適当な配分なんでしょうね。
酒造りの様子で嬉しいのは、酒造に適した酵母からキッチリと育てるところや、腐敗・変質を防止するために清潔と洗浄に努める様子など試行錯誤感が大好きです。発酵したパンやワインがある異世界なので日本酒も造れるんでしょうけど、清酒とか醤油はいくらスキルがあっても知識と経験が無いと美味しく造ることはできないはずなのでガチな作品をこう読むとやっぱりそうですよねぇと思ってしまいます。
どぶろくぐらいなら本作を読むと、お風呂場で多分つくれてしまえそうなぐらいガチな内容です。
 
酒造り以外のシーンは、主人公2人が世界を救った勇者と賢者ということもあってか、苦労とかはなくゆる目の雰囲気です。肩に力を入れずに読めます。あと主人公の2人が相思相愛な夫婦みたいな関係ってのも、同じ目標にむけてがんばる姿に凄く合っていて良いなと感じました。
 
異世界での日本の技術を試行錯誤して、再現する作品を読みたい方につよくオススメします。日本酒に興味がある方もだいぶ楽しめるのではないかと思います。
 
 
 
 
 

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Posted by kyoikyoi