双子の姉が神子として引き取られて、私は捨てられたけど多分私が神子である。【ラノベ感想】
双子の姉が神子として引き取られて、私は捨てられたけど多分私が神子である。
著:池中 織奈
イラスト:カット
出版:KADOKAWA
アマゾンのあらすじより
最強の魔物に癒されながらモフモフ三昧の森暮らし、開幕!
双子の姉は、美しさゆえに『神子(みこ)』として保護されたが、影の薄い妹レルンダは、魔物が蔓延る危険な森に捨てられてしまう。
独りぼっちのレルンダは行き倒れを覚悟するが――森で最強の魔物グリフォンと空を飛ぶ馬(スカイホース)に助けられ、うっかり契約してしまった!
「姉と違って特別じゃないのに、いいの……?」
さらには獣人と心を通わせたり、不思議な力に目覚めたりして、どうやら本当の『神子』は――!?落ち込むこともあるけれど、モフだらけのほっこり生活を満喫します!
感想
不自然に主人公は家族から邪魔者あつかいされて始まるんですけれど、冷たい家族と離れてからはただただ温かく優しい世界の物語です。争いはありませんし、危機に陥ることもありません。ストレスフリーの優しさに包まれています。
主人公がまだ7歳の子どもなのと、生まれた村で愛されず育てられたためにコミュ力が成長途中です。そのため主人公が動いてストーリーが動くというより、周囲のみんなが主人公のために動いているのが1巻目です。キャラの感情や思惑はだいたい説明してくれるので非常に分かりやすいかと思います。
頭を使うような難しいストーリーは読みたくない。日常で感じるストレスを、異世界のもふもふに癒やされたいという方にオススメです。
読み物としてはまだ山場がないのと、不自然なまでに両親が主人公に冷たい理由などが明かされないままなので、2巻目以降でどのように面白くなっていくのか追いかけていくつもりです。神子でないのに神子として祭り上げられてしまった姉との対比をどう表現してのか楽しみです。
2巻目の感想
2巻目では獣人と人間との摩擦が、前面に出てくるようになって哀しい展開もついに現れます。仲間と力を合わせて危機に立ち向かう盛り上がるシーンが出てきます。発生するイベントを眺めると確実に盛り上がる場面があります。それでも盛り上がった場面が印象に残りませんでした。
これは私個人の感覚ですが、出来事の裏表全てを各キャラ視点ですぐさま語られているので、物語を想像する余地がなくなってしまうせいかと考えています。次へ向けて盛り上がった気持ちが、しぼんでしまいました。間接的に裏事情を読者が知ったり、伏線となっていて後になって、なんでそんな展開となったのか知る展開が好みなので……ちょっと作風とは合いませんでした。
1巻目のふわっとした雰囲気が好きだった方には、引き続いてオススメしますし、雰囲気が変わることを期待して…という方には、……というところです。
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