この世界がゲームだと判明して100年が過ぎた【ラノベ感想】
この世界がゲームだと判明して100年が過ぎた Project【venturum saeculum】
著:奇水
イラスト:ピスケ
出版:電撃文庫
アマゾンのあらすじより
自分たちがゲームの住人であると分かって、100年の年月が過ぎた世界。冒険の意味さえも形骸化して、ただの「しきたり」と化していた。成人の儀式『最初のクエスト』へと向かったミギアは、この世界では起こりえなかった未曾有の事態に直面する。その窮地を救ったのは、凄まじい剣技を誇る、弱冠レベル1の剣士・ゼクー。自らをプレイヤーだと名乗るこの少年はいったい何者なのか――?そして彼が解き明かそうとしている、この世界に隠された謎とは――?100年ぶりのプレイヤーを迎え、閉塞したゲーム世界が変貌を遂げる!?
感想
ゲームの世界にプレイヤーが閉じ込められてとか、飛ばされてきて色々あって無双する作品は結構読んできました。あらすじをみてNPC側の視点な作品かな?、あんまり読んでいないタイプだから面白そうだなと思って読んでみました。
たしかに冒頭はゲームシステムが形骸化した世界になっていて、NPC視点のお話でした。そこに妙に上から目線で激ツヨな1LVプレイヤーがやってくるお話でした。ところがゲーム世界で終わる物語ではありませんでしたよ。
まぁ口絵の1枚目と3枚目は純ファンタジーです。でも口絵の2枚目は「政府機関のエージェント」とか「終末医療」とか不穏な内容が載っているんですよね。これは予想外でした。
加えて主人公の出自も想像を超えてきました。プレイヤーのリアルスキルが高すぎて、どうしただろうと思ったら実は…です。たぶん他作品ではあんまり見ない要素じゃないかなぁ。
半分ぐらいはゲーム内の冒険が展開されて、戦闘シーンは無双気味になっています。そして残りはSFみたいな展開の作品で純ファンタジーを期待すると驚くと思います。
半分ぐらいはゲーム内の冒険が展開されて、戦闘シーンは無双気味になっています。そして残りはSFみたいな展開の作品で純ファンタジーを期待すると驚くと思います。
目の前で展開するテーマがどんどん変わっていって、思いのほか展開は忙しいですね。また単巻作品のためかラストはかなり怒濤の展開になっています。色んな要素を取り込んでいたので、もう少し落ち着いてラストのところは読みたかったのが個人的な感想です。
着眼点が光る作品だなと思います。ゲーム世界で冒険するちょっと変わった作品を探している方向けかもしれません。
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