親友の妹が官能小説のモデルになってくれるらしい【ラノベ感想】
親友の妹が官能小説のモデルになってくれるらしい
著:あかつきあきら
イラスト:おりょう
出版:角川スニーカー文庫
アマゾンのあらすじより
親友の妹・水無月鈴音をモデルに官能小説を執筆している高校生・金衛竜太郎。ある日、鈴音にネット上で官能小説を連載していることがバレてしまい、さらに「先輩の小説のモデルは私……ですよね?」と問い詰められる事態に。
無断で官能小説のモデルにしたことを謝罪する竜太郎に鈴音は「先輩のお役に立てるのであれば、私のことをえっちな目で見てもいいですよ……」とスカートの裾をまくり上げ、JK生足見学会、エロ小説の朗読、主従逆転プレイなど変態シチュエーションを提案してくるのだが……。
親友の妹JKとの超ド変態ラブコメディ、始まります。
感想
とんでもない作品です。そしてとんでもない主人公です。
親友の兄弟をモデルにして、近親ものな18禁作品をネットに公開ですよ。リアル知り合いをネタに官能小説を書いておいて、学校では何喰わず友人づきあいするド畜生ですよ。
だから官能小説がバレて性癖大公開な黒歴史シーンとか、赤ちゃんプレイの最中から巣に引き戻して鏡で写すシーンとか、主人公がひどい目にあったりもするんですけど、鈴音グッジョブって褒めたくなる気持ちになりました。
感情移入するというより、巻き起こるドタバタを楽しむような作品じゃないかと感じました。
角川スニーカー文庫から出ているだけあって、18禁となる描写は皆無です。ラノベでは定番の入浴シーンすらありません。
でもめっちゃくちゃに不健全です。そしてフェチ心をくすぐるようなシーン満載です。こちらの作者さんは、結構な変態さんなんじゃないかと思いますね。
だってパンツを見せるシーン1つをとってもですよ、床にペンを落として机の下から覗かせるシチュをブッ込んでくるんです。
舐めているアメのことを「彼女の唾液にまみれた赤い飴玉」ってわっざわざ表現してくるんですよ。
あの手この手で読者の新しい性癖を開かせようとしてくる作品です。ラノベでティーンにこれを読ませるんだからやってくれますよ。
ちなみにヒロインの鈴音ちゃんも筋金入りの変態さんです。そもそも自分を官能小説のモデルにされたのに受け入れちゃう娘ですからねぇ。
Sの素質に恵まれていて年上の主人公を調教しようとする恐ろしい娘でした。
ツッコミが追い付かずとんでもないラノベですね。
親友の妹といっしょに官能小説のランキング1位を目指して、リアルな体験を重ねてステップアップしていくこのフォーマット。ものすごくよくできているなぁと思います。フランス書院さんか竹書房さん、こちらの番外編コミカライズとかどうですかね?
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