コドクな彼女【ラノベ感想】
コドクな彼女
著:北田龍一
イラスト:syo5
出版:GCN文庫
アマゾンのあらすじより
少女は願う。ただ彼と共にいる事を。
▼あらすじ
大学生・叶のもとに、転がり込んできた正体不明の少女。
そのただならぬ気配に、身の危険まで感じる叶。
だが相対した彼女から紡がれたのは、悲痛で、弱々しい叫びだった。「独りは……いや、です。一緒に、いて」
この言葉をきっかけに、叶は少女を迎え入れ、奇妙な同棲生活が始まる。
「赤瀬奈紺」と名付けられた少女は、孤独のない居場所を叶の隣に見出すのだが……?
感想
序盤に散りばめらる「彼女」はいったい何もの?と考えさせられるパズルのピースが、後半でハマっていったときに一気に繋がるインパクトがすごい作品でした。
主人公と同棲する「彼女」が普通じゃないのは、最初のうちに明らかとなるので分かります。
でも「彼女」の正体ってなんだろう? どうして主人公にだけ心をひらいているんだろう? これが気になってしまうんですよ。
だから「彼女」が主人公を求める理由が明らかとなったときは、「あー」と納得でした。
だから主人公でなきゃダメだったんですね。だからただ共にいることを願っていたんですか。
だから「彼女」はただ「彼女」が求める居場所を護ろうとしていたんですね。
そして居場所を求める「彼女」に向き合う、主人公との純愛ストーリーだったんですね。
非日常的で怖くもありながら、純粋な愛を感じる作品でした。
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