司書と王女の世界大戦【ラノベ感想】

2023年1月10日

司書と王女の世界大戦  アイリス王国再興記
著:津田 彷徨
イラスト:necomi
出版:KADOKAWA NOVEL 0

    51-rOk8z2KL

アマゾンのあらすじより

最速、最楽、最優! 奪われた全てを取り戻す逆転戦記!
かつて、アルビオン大陸全土を支配せんとする巨大な帝国があった。
魔法士弾圧を始めとする様々な圧政により虐げられた諸国は、団結してこれに立ち向かい、数多の激戦が繰り広げられた。
一連の戦いは、帝国征伐に多大な貢献を果たした神器を操る七人の英雄と、彼らを擁する七大国家を称え、後に『英雄戦争』と呼ばれるようになった。
――――そう、表向きは。
輝かしい歴史の裏で、何者かの手により暗殺されかけた「八人目」の英雄……セナ・マクルート。
英雄戦争の裏に秘められた真実に気づいた彼は、辺境の弱小国家・ダグラスに身を寄せ、仮初の平和の裏で覇権争いに蠢く七カ国を相手に、新たなる戦いを画策する。

これは、存在を消され全てを失った英雄が、その智謀を持って歴史を塗り替える物語。

感想

弱小国に身を寄せた悲劇の英雄セナ・マルクートが、王国を再興する立身出世物語…………のはずなのですが、ラノベだからといってご都合主義がひどすぎませんかね。タイトル詐欺です。

司書とあるので司書の何を生かして楽しませてくれるのか、と期待して買ったところ肩書きが司書なだけで、軍師や宰相的なポジションの振る舞いです。読み終えて残るのは、どこかで見たことがあるようなテンプレ的なストーリーだなぁとのイメージです。初めてこの作品を読んだのであれば、面白いで終わるんだろうとも分かります。でも、でもラノベを何作も読んでいる身だとあえてこの作品をオススメするポイントを見つけにくいです。
 

ノベルゼロ初期作品のように文章と構成さえ秀でていれば、どこかで見たようなストーリーでもエンタメ作品として紹介したかったのですが……… テンプレ感が強すぎるのは私に合いませんでした。

 
 
 

同レーベルの感想も読んでみる

ノベルゼロの感想

 

Visited 14 times, 1 visit(s) today

ノベルゼロ

Posted by kyoikyoi