魔術師クノンは見えている 【ラノベ感想】

2022年7月23日

魔術師クノンは見えている
著:南野 海風
イラスト:Laruha
出版:カドカワBOOKS

   

アマゾンのあらすじより

魔術で「目」を作りたい――その好奇心が少年を水魔術の天才へ飛躍させる!
目の見えない少年クノンの目標は、水魔術で新たな目を作ること。魔術を習い始めて僅か五ヵ月で教師の実力を追い越したクノンは、その史上初の挑戦の中でさらに才能を開花!
魔力で周囲の色を感知したり、水魔術の応用で懐炉や湿布を作ったり、初級魔術だけで猫を再現したりーー。
その技術と発想は王宮魔術師も舌を巻くほどで、クノンは実力を買われ、最高の腕を持つ魔技師の弟子になることに!?
好奇心で世界を切り拓く、天才少年の発明ファンタジー!

感想

主人公であるクノンは、生まれながらに目が見えない少年です。それが家庭教師のうっかり発言をきっかけに「魔法で目を作ればいいんだ!」と思い立ちます。そして魔術を習いだしたら才能に目覚めてとんでもないことに……
魔術の使い方から発想まで並外れたクノンが、頭角をあげていく俺ツエー要素をもった作品です。魔術によって成り上がる胸熱ファンタジーですかね。

強くて成り上がり。周囲からスゲーと称賛ってくると読み手の好き嫌いは、出やすいかもしれません。私も称賛の度が過ぎる作品は、そこまで好きじゃありません。
でもこの作品は好きです。その理由はコメディなシーンが色々あって、クノンの背景とかテーマのわりにライトで読みやすいんです。楽しく笑える展開なんです。

クノンをどんなキャラ?といったらチャラ男です。ゆるメイドの教育の賜物でクノンは、歯が浮くようなセリフで女性を口説きます。目が見えなくて大変だから明るいメイドを側においたら、影響を受けすぎてそんなチャラ男に仕上がっちゃいました。
なおクノン自身は、甘い言葉をささやくのが礼儀とおもっていて恋愛感情は抱いていないってあたりコメディらしさに拍車がかかります。

魔術マニアの大ベテランに可愛がられて1巻目は、サクサクとテンポ良く進みます。9才で学校に通って、12才にして魔術学校に進むあたりで終わります。きっとこの先も魔術界に大騒動を巻き起こすでしょうね。ワクワクさせてくれ続きが楽しみです。
コメディ要素があるファンタジー作品が、好きな方にオススメです。

 

2巻目の感想

魔術学校編です。クノンは、優秀優秀と鳴り物入りで入学です。
そしてもちろん実力を見せれば、前評判を上回る優秀さ。魔術の知識・実践・応用と三拍子そろった優秀さです。クノンさんスゲー。

クラスメートへの気配りもできて完璧なのに……ちょいちょい女性キャラをナンパしているかのような軽薄な感じをはさみこんでくるので、クノンは完璧超人なんかじゃないと親近感を感じてしまうんですよね。かっこ良くて憎めない主人公です。

男性から頼むと門前払いになるから、クノンへは女性から頼めと周囲にバレバレなシーンなんて笑ってしまいました。

なお2巻目は良かったシーン(多数)と残念だったシーン(ちょっと)がありました。
良かったのだと新ヒロインのクール系聖女さまです。クノンのすかさずナンパしてる様子に、あたりまえのようにドン引きだったのが、接する中で実力をみとめていくあたりが面白かったです。
おそらくまだ聖女さま的にクノンの評価は、マイナス値から平均未満に上がったくらいで、だいぶ心の距離感があるんじゃないかなと私は感じています。

 

残念だったのは婚約者の出番はお休みだったことです。出番は書き下ろしの番外編のみ。3巻目での活躍に期待です。

 

 

 

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Posted by kyoikyoi