竜歌の巫女と二度目の誓い【ラノベ感想】

竜歌の巫女と二度目の誓い
著:アマサカナタ
イラスト:KeG
出版:GA文庫

  竜歌の巫女と二度目の誓い

アマゾンのあらすじより

大切な誓いはね。
違えた時に“呪い”になるの。

これは果たされなかった誓いを巡る
再会と約束の物語。

かつて幼き騎士ギルバートと誓った約束は呪いへと変わり、竜歌の巫女は名もなき少女となり再びこの地に生を受けた。
少年に裏切られ、全てを呪いながら生涯を終えたこの世界。十二年の月日が経ち、生まれ変わった少女は奴隷として売られそうになっているところ、青年となった騎士ギルバートに拾われる……それは彼女にとって望まぬ再会。ルゼという名前を与えられ、やがて始まった彼の屋敷での生活。新鮮な日々、暖かい人たちとの触れ合いと久々に訪れた優しい時間は止まっていたルゼの時間をゆっくりと動かし――。
世界を呪った少女と英雄となった騎士。誓い合った二人が、輪廻を超えて再び巡り合う再会と約束の物語。

感想

帯には「これは果たされなかった誓いを巡る再開と約束の物語」とあります。ジャンルでくくるとすれば、悲しいファンタジーですね。暗めで悲しさを要所要所で感じるお話です。
とてもいいお話でした。面白かったです。

主人公は、竜歌の巫女メルジーナです。竜の言葉が分かり竜に愛された存在で、人と竜を繋ぐ役割です。
幼少の頃から竜と過ごし、竜とともに暮らす生き方だけを知っている少女です。
その巫女メルジーナが、名もなき少女ルゼとして生まれ変わった後が本作のお話です。

 

まず巫女の最後からして壮絶でした。天寿を全うできなかったのですが、その時に巫女を護ると誓ってくれていた騎士に見捨てられているんです。そして転成後は、見捨てられた騎士に拾われてメイドとして生きるんですよ。
こんな背景なんです。もう面白いにきまってますよ。

いやぁハードモードで攻めた設定だと思います。暗めのお話が好きな方には、ハマりそうな重いお話です。

 

前世に因縁があるルゼとギルバートの距離感や、立ち位置の実に微妙な表現力は素晴らしかったです。私は読んでいる最中で最後には前世のことは明かされるとして……、この時点でギルバートはもう気づいているのかな? どうなのかな?と想像をめぐらせながら楽しみました。

美しく悲しい、素敵なお話でした!

 

2巻目の感想

個人的には1巻目でお話が、きれいにまとまっていたので続きってどうなるのかな? と気になった2巻目です。

今度はギルバートの専属医師とその兄弟を中心にすえたお話でした。雰囲気もガラっと変わっています。ダークで悲しさがただよう雰囲気から、読みやすくて親しみやすいファンタジーラノベに変化したように感じました。

ルゼやギルバートが活躍するシーンも少なめで、『竜歌の巫女と二度目の誓い』の作品世界で外伝を読んでいるような感覚が近ったような気がします。
それだけに作品世界が好き、もっとこの世界のお話を読みたい方へ向けた続刊だったのかなぁと思います。

 

竜歌の巫女と二度目の誓い (GA文庫)
アマサカ ナタ
SBクリエイティブ
2020-12-10



 

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Posted by kyoikyoi