白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます【ラノベ感想】
白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます
著:やしろ
イラスト:keepout
出版: TOブックス
アマゾンのあらすじより
腐敗した大国・麒凰。その片隅で暮らす、不仲な両親に見放された肥満児(五歳)――伯爵家長男・鳳蝶(あげは)に生えたのは、日本人としての前世の記憶だった。そんなある日、腹違いの弟・レグルスに出逢い、成長した彼に爵位継承権を巡り殺されると知ってしまう。未来を受け入れた鳳蝶は、実母を亡くした幼い弟を放ってもおけず育てることに。布絵本を手作りしたり、茶わん蒸しを開発したり、前世で得意だった裁縫と料理をフル活用! キラキラふわふわで純真無垢なレグルスに懐かれ……気づけばすっかり親(兄)バカに! 少しでも豊かな地を譲り渡すため、時に神々をも巻き込みながら、一歩一歩改革を進めていくのだった。「レグルスくん……お腹、もちもちしないで」「にぃに、だいしゅき!」。
感想
主人公が肥満児ってのが風変わりな「内政系チート無双」な作品でした。5歳児が主人公なこともあり戦闘要素は皆無で、前世の知識に根ざした「裁縫・園芸・歌唱・調理」などの知識がスキル効果とあいまって大活躍します。そういう作品です。
舞台は魔法はもちろんとして、スキルやステータースが存在するナーロッパです。「科学は前の世界より大分と遅れている」「文化レベルは中世ヨーロッパくらい」って作中にありますが、そんなことは全くなく産業革命期のヴィクトリア朝に匹敵するくらい便利な暮らしやすさがある世界です。
内政チートの作品でありながら技術・文化の設定は実に雑です。気持ちよくチートできるように非常に都合が良い世界が準備されているようなものです。便利な具合にスキルも生えてきます。
内政チートの作品でありながら技術・文化の設定は実に雑です。気持ちよくチートできるように非常に都合が良い世界が準備されているようなものです。便利な具合にスキルも生えてきます。
一例として「野菜も果物も豊富なのに、料理が少ない。切る・煮る・焼く・揚げる・蒸すは確立されいるだけ。」「味噌・醤油・みりんはあるが、カレー粉、マヨネーズ、ウスターソース、ケチャップはない」この状態でトンカツやショウガ焼きを異世界で作ったりします。
きっと今後カレーやマヨネーズを作って名物を生む展開になるんでしょうね。
きっと今後カレーやマヨネーズを作って名物を生む展開になるんでしょうね。
大事な要素の歌唱関連もグランドピアノと五線譜がある世界なので、異世界観はゼロです。異世界でミュージカルを再現するが作品内での大きなテーマのような気がしましたが、2巻目以降ではどんなふうに山場ができて盛り上がっていくんでしょうね。
内政メインで最強系チートな作品を好む方には、まさにぴったりの作品だと思います。私は内政系の作品大好きですが、過程や雰囲気を重視してしまうためアっという間に良い方向・良い結果へとたどり着いてしまう作風は、イマイチ合いませんでした。
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