むいむいたん【ラノベ感想】
むいむいたん
著:無為無策の雪ノ葉
イラスト:柏井
出版:マッグガーデンノベルズ
アマゾンのあらすじより
もしゃもしゃ……むいむい。起きたら、クソでかい芋虫になってました……。目が覚めたら、芋虫型のモンスターに転生してしまった主人公。周りでは自分と同類の芋虫型モンスターが葉っぱをむしゃむしゃ食べていた……。ある日、主人公は他の芋虫が冒険者一向に、あっさりと真っ二つにされる現場を目撃する。「あ、やっぱ僕ら雑魚モンスターなのね……。って、このままではいつ殺されるか分からないッ! 」。自分のステータス向上のため、主人公は旅に出ることに。これは、一匹の芋虫が糸を吐き、葉っぱを食べながら、大きな世界樹を旅する物語である!
感想
人外に転生してしまいましたの異世界作です。弱小モンスターのイモムシに転生です。非人型ってのはハードルが高くてインパクトありますよね。小説家になろうの初出が、「蜘蛛ですが何か」より前なので刊行当時のインパクトも結構高かったのかな?
あえてネタバレしますが、1巻目ではずっとイモムシの姿のままです。人化なんてしない潔い展開です。作品の世界観は、ゲームっぽくて異世界作のお約束になってます。スキル・ステータス・ギルドカードと実家のような安定感です。お約束ってのは大事です。
面白かったのは魔獣であっても人語を介する星獣が存在していて、星獣は普通の冒険者みたいに町中に入れてしまうところです。街の人々はそれを当たり前と接して、主人公に対しても「星獣さまなんて珍しー」と受け入れてくれます。住民の対応力にビックリでした。
最下級の冒険者ランクからモンスターを狩って、段々とLVとランクを上げていく流れも程よい早さで良い具合でした。中盤の展開はかなり意表を突かれたところで、もしかしたら賛否が分かれるかも?
飽きさせないしかけが施されていました。
うーんだった箇所もあって、これって続刊が全然出ていないんですよね。中盤でいっきに読者を揺さぶっておいて続きがないんですよ。口絵や番外編に1巻目で未登場キャラがいるって明示しながら続きが出てきません。「出番、まだかなのじゃー」ってキャラを口絵に出すくらいなら、せめて2巻目ぐらいは……
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