ブリッツ・マジック・スケーリング【ラノベ感想】
ブリッツ・マジック・スケーリング
著:支倉凍砂
イラスト:さがら梨々
出版:TOブックス

アマゾンのあらすじより
中世風異世界に転生した元IT会社員・頼信。
同じく転生者の元外資コンサル・健吾の力も借りて商会で働き始めるが、魔法能力もチートもない頼信に待っていたのは、前世と変わらない低賃金労働の日々!?
しかし、夢だった“大規模経営シミュレーションゲーム作り”への想いを思い出し、まずはこの世界で生き延びるために魔石取引を行う魔法産業へ乗り出すことに。
弱小領主の犬耳獣人・イーリア、その従者である猫耳獣人・クルルとも手を組むなか、頼信はクズ魔石を用いた“異世界で最も複雑な魔法陣作り”を閃いて――
「きっと大きく世界を変えられるはずです。この、爆速で魔法を拡大する方法なら」
現代知識で未発展の文明世界を書き換える!
爆速で魔法を拡大させる大魔法開発ファンタジー!
感想
支倉さんの新シリーズが始まりました。
魔法があるファンタジー作品です。
私は狼と香辛料のシリーズが大好きでして、あのシリーズが好きだった方へは間違いなくオススメできます。
今回の主人公となるヨリノブも魔法が使えない平民です。ただし転生者として現代日本の知識という強力な武器を持っています。
経済と法の知識を生かして、ブラック商会を出し抜く頭脳戦となっています。剣と魔法じゃなくペンと銀貨で殴りあうファンタジーです。
もちろん文句なしに面白かったです。
主人公のヨリノブも転生者仲間のケンゴも、現代知識は豊富にもっています。でも知識だけなんですよ。
日本で生産者として汗をかいていないから、実行したくても具体的なやり方は分かりません。色んな部分で異世界人の知識と大差なかったりします。なんなら魔法を使えない分、不利ともいえます。
唯一ちがうのが、転生者ならではの視点を持っていることです。
ファンタジー世界に現代人の発想力をひとつまみ、このリアリティーラインのひきかたが、さすがの支倉さんです。引き込まれる面白さでした。
現代知識で未発展の文明世界を書き換えるなんて、ワクワクするに決まっていますよ。
そして気になるのは表紙に映る2人のケモ耳ですよね。
彼女たちが本作のキーとなる領主のイーリアと従者のクルルです。かわいらしいチビっこが領主でクールなお姉さんがクルルです。
対照的なキャラでどちらも魅力的でした。
特にイーリアとクルルの絆は家族のようで、イーリアが抱くクルルへの思いなんて泣けました。この主従よいそ!
くわえて領主だというのにお飾り状態というのもポイントです。主人公達がいる国では獣人の地位が、人間よりも下にされています。それにクルルの後ろ盾がないのもあって、領主であっても動けないんですよ。
この閉塞感をヨリノブの知識とクルル、イーリアの勇気ある決断で吹っ飛ばす流れで、とても大好きな展開でした。
今から2巻目が楽しみです。
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