悪役姫は今日も迷宮に潜る【ラノベ感想】
悪役姫は今日も迷宮に潜る
著:くずもち
イラスト:まこ
出版:アース・スター ルナ
アマゾンのあらすじより
ハミング王国第一王女のミリアリア(9歳)は雷に打たれたことがきっかけで、自分が恋愛RPG「光姫のコンチェルト」の悪役&ラスボスであることに気づく。
このままではどのルートに入っても待っているのは破滅のみ!
破滅を避けるためにミリアリアは、ゲーム知識を駆使してどんどん自らを強化することに。
さっそく隠しダンジョンに潜り、裏技マラソンでレベル上げしたり、侍女を驚愕させたり、希少アイテムを売り払ったり、オリジナルの技や装備を開拓したり、たまには脳内記憶をたよりに料理を作ったりしながら最強を目指していく。そして今日も王城地下の隠しダンジョンに、悪役姫の叫び声がこだまする……
カチカクですわ~~~!!!
感想
カチカクですわ!!
ノリがよくてお嬢様なら何でもOKと赦しちゃいたくなる作品でした。
あらすじをみて感じるように展開はテンプレまみれです。ゲーム内知識でレベルアップして、死亡フラグ回避のために攻略対象の好感度を上げないよう立ち回る。でも結局好感度は振り切ってしまうと、絵にかいたようなテンプレがベースです。
このテンプレをお約束として使いながらポイントポイントで外してくるんですよ。だから面白いんです。
まず主人公からテンプレタイプじゃありません。ゲーム内転生主人公でも残念な娘です。
かしこく立ち回っているようで表紙イラストの雰囲気通り、「カチカクですわ~~~」と勝利宣言をあげちゃうぐらい残念さんなんですよ。
ダンジョンでの効率的なレベルアップとか、お料理再現とか何度も見た話でも新鮮さがあって楽しいですね。この作品もレベルアップした主人公は、強くなりすぎて誰も止められないハズなのに、すごさを感じにくいんです。まったく最強系って雰囲気はありません。
主人公のミリアリアもバッドエンド回避で善行を積んでも、裏目に出てかえって恐れられたりと残念で不憫かわいいです。
まこさんのイラストも残念な主人公イメージにぴったりで、豊富なイラストが楽しかったです。イメージにピタッとハマるイラストでした。
細かいことは置いておいて、愉快に楽しませてくれます。頭空っぽにして楽しみたいときに最適だと思います。
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