エルフ公爵は呪われ令嬢をイヤイヤ娶る 【ラノベ感想】

2022年12月18日

エルフ公爵は呪われ令嬢をイヤイヤ娶る
著:江本 マシメサ
イラスト:くまの 柚子
出版:一迅社アイリスNEO

 

アマゾンのあらすじより

大の女性嫌いである美貌のエルフ公爵ハイドランジア。数ある縁組みの話を回避するため、彼は十年前に「娘との婚約を引き換えに、禁書を読ませてほしい」という取引をした魔法使いの娘を名前だけの妻とすることに決めた。ところが、娘―ヴィオレットは異性に触れられると猫の姿となってしまうことが判明。生意気で気が強い妻は気に食わないが、金の毛並みの美猫姿はもだえるほどに愛らしいなんて!大の猫好き公爵の苦悩の日々が今、始まる!!エルフ公爵と呪われ令嬢の新婚ラブ。

感想

求婚からの防波堤として形だけの縁談をしようとしたら恋の深みにはまっていく……というコメディ色強めの恋愛ファンタジー作品です。スレ違いの恋が楽しくてラブコメお手本のような作品ですね。なかなか素直にならないことから起きるトラブルが楽しいです。

印象的なのが、娶ったヴィオレットの特徴です。あらすじにあるように異性に触れられると猫の姿になってしまうんです。私は水を被ると猫になるヒロインをしっている世代なのでツボにはまるしかけです!
さらに主人公のエルフ侯爵は、猫大好きなのに魔力が強すぎて猫が懐かない体質。とくればモフれて美猫のヴィオレットが側にいればwin-winじゃないの?というのが、最初の方のお話です。

ヴィオレットのツンデレなところとか、優秀そうに見えてポンコツさをあれこれを見せて隙があるエルフ侯爵とか、笑えるシーンが色々です。定期的にコメディを挟みながら1巻目の後半ぐらいからお互いにLOVEが芽生えて意識し出します。(そしてスレちがう)
ストーリーが進んでくると甘い恋愛小説要素がでてくる作品です。

ストーリーのベースとなるのは、魔法が存在するTheファンタジーな世界です。精霊に幻獣もいてラノベを読んでいる方ならばイメージしやすく読みやすいだろうと思います。同じ作者さんの『エノク第二部隊の遠征ごはん』にあった用語が所々でてきました。もしかしたら世界背景が同じなのかなぁ、なんてのも妄想しながら読んでしまいました。面白かったです。

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