ヴィクトリア・ウィナー・オーストウェン王妃は世界で一番偉そうである【ラノベ感想】

ヴィクトリア・ウィナー・オーストウェン王妃は世界で一番偉そうである
著:海月崎 まつり
イラスト:新城 一
出版:講談社ラノベブックスf

   

アマゾンのあらすじより

ヴィクトリア・ウィナー・グローリア公爵令嬢。
フレデリック・オーストウェン王子の婚約者である彼女は
ある日婚約破棄を申し渡される。
だが、それを「我は婚約破棄を許可しない」の一言で
切って捨てたヴィクトリアが取った行動は――

「フレッド。……そなたはさっき、我に婚約破棄を申し出たな?」
「ひゃ、ひゃい……」
「では我から言おう。――もう一度、婚約をしよう。我と結婚しろ」
「はいぃ……」

かくしてグローリア公爵令嬢からオーストウェン王妃となったヴィクトリアは
その輝かんばかりの魅力で人々を魅了し続ける――!

感想

ほっんとヴィクトリアは偉そうすぎます。

 

正面から力でもってツッコミをたたき伏せてくるコメディですね。終始偉そうな王妃ビクトリア、そして姫体質な王子フレデリック。勢いが凄くて終始笑えるコメディでした。

 

まずビクトリアとフレデリックの立ち位置が真逆なんですよ。

ビクトリアは王妃なのに絶対専制君主、「朕は国家なり」を地でいってしまう覇者です。覇王です。でもって超絶上から目線です。だって誰よりも偉いから。
「フレデリック、我を愛せ」とか王妃の口説き文句じゃないんですよ? 「許そう」とか王を差し置いての発言ってどうかと思いますよ?

 

王子のフレデリックもフレデリックで王妃に壁ドンされてキュンとなったり、さらわれちゃったりとか姫体質が過ぎるんじゃないかな??
王妃と相思相愛なのは分かるけどリードのされ方、逆じゃないんですかね??

 

そんな究極で絶対なヴィクトリアが、真っ正面から何もかも踏み潰していくお話です。

でもってツッコミ役不在です。たぶん偉そうなヴィクトリア相手に突っ込める猛者はいなかったのでしょう。だから地の文でこれでもかってぐらいツッコんでます。そのツッコミ芸も多彩で楽しいです。
その他サブキャラもデブ専の美少女とかニッチなジャンルをついてきてます。

 

細かいことは忘れて楽しいお話を読みたい気分の時に最適だと思います。
それにしてもヴィクトリア偉そうだったな。

 

同レーベルの感想も読んでみる

 

Kラノベブックスfの感想

 

Visited 23 times, 1 visit(s) today