俺の天使は盲目でひきこもり【ラノベ感想】
俺の天使は盲目でひきこもり 閉じ込められた人形少女のほほえみが愛おしすぎる！
著:ことりとりとん
イラスト:こよいみつき
出版:一迅社ノベルス
アマゾンのあらすじより
わがままな婚約者に婚約破棄された俺、セトス･ミラドルト。代わりにとあてがわれた婚約者は盲目の令嬢アンジェ･ディスカトリーだった。彼女は生まれてからずっと屋敷に閉じ込められ、ろくな教育も受けていないらしい。人形のように可愛らしくて頑張り屋なアンジェに一目ぼれした俺が、外の世界の楽しさを教えてあげるんだ！
婚約破棄された伯爵令息と人形のように可愛らしい盲目令嬢のハートフルラブファンタジー！
感想
セトス紳士すぎ！ そしてアンジェ可愛すぎ！
甘くて尊い純愛ストーリーでした。
まずなんといってもアンジェの魅力です。
生まれつき目が見えなくて、両親からの愛情はなし。なんの教育もうけさせてもらえず、ただ座って過ごすだけの日々。そんなある日、セトスに出会ってアンジェが生まれ変わるんです。座っているだけのお人形から、人間へと変わっていくんですよ。
怖くて大変だろうに歩く訓練をし、会話する訓練にと一生懸命なんですよ。できなくても「もう一度」と頑張る姿は愛おしいです。そして成功したときのドヤ顔と笑顔といったら、尊い限りです。
私は不憫だった女の子が頑張った結果、報われて幸せになるお話大好きなんです。「守りたい。この笑顔」って気持ちになれます。
そして最初はできることも少なくて、アンジェは可愛いと見守られる小動物みたいな可愛さでした。それがセトスの結婚相手として並び立てるように、アンジェは健気に頑張るんです。レディへと成長していくわけです。
もう可愛すぎて癒されます。
また主人公のセトスもマジ紳士です。初めてアンジェと出会ったときに彼女の環境を不憫と感じ、アンジェがもつ心の強さに気づける紳士なんです。アンジェのことを第一に考えて父の前で切って見せたタンカは、実にカッコよかったです。
セトスの愛情と献身に対して、アンジェが愛情と信頼でかえす純愛がよいです。それが甘いのもまた良いです。
セトス一家もみんな素敵なキャラぞろいなのも良いですね。パパさんは家族の声を聴いて決断力に富みますし、ママさんは天然系だし、妹ちゃんはアンジェを普通の娘と同じように接してくれます。
アンジェがセトス家にやってきてからお話は、癒されエピソード満載で面白かったです。
セトスとアンジェが互いの愛を独り占めしたい、と人前でイチャイチャするのもいいですね。
それに加えて一人で出来るようになったら、いつもアンジェが隣りにいたのが他の人に変わってしまわないか心配するシーンまであります。共依存みまで感じられて最高によかったです。
優しくて癒される純愛ものです。ハピエン主義な方には強くお勧めです。
とてもよかったです。