その王妃は異邦人 【ラノベ感想】

その王妃は異邦人 ~東方妃婚姻譚~
著:sasasa
イラスト:ゆき哉
出版:GAノベル

  その王妃は異邦人

アマゾンのあらすじより

「貴方様は昨夜、自らの手で私という最強の味方を手に入れたのですわ」
即位したばかりの若き国王レイモンド二世は、
政敵の思惑により遥か東方にある大国の姫君を王妃として迎え入れることになってしまう。
「紫蘭(ズーラン)は、私の字(あざな)でございます。本来の名は、雪麗(シュエ・リー)と申します」
見た目も文化も違う東方の姫君を王妃にしたレイモンドは嘲笑と侮蔑の視線に晒されるが、
彼女はただ大人しいだけの姫君ではなかった。
言葉も文化も違う異国から来た彼女は、東方より持ち込んだシルクや陶磁器を用いてあらたな流行を生み出し、政敵であった公爵の権威すらものともせず、国事でも遺憾なくその才能を発揮する。
次第に国王夫妻は国民の絶大な支持を集めていき――。
「私が、貴方様を名実共にこの国の真の国王にして差し上げます」
西洋の国王に嫁いだ規格外な中華風姫君の異国婚姻譚、開幕!

感想

孤立無援でお飾り状態なレイモンド2世が、能力チート祭りな王妃を迎えて真の国王になっていく物語です。最強無双系のような爽快感と相思相愛な王妃との甘すぎるやりとりが楽しかったです。

 

王妃のシュリーは完璧最強。彼女のスーパースターっぷりは際立っていますね。

異国の言葉やマナーをマスターするだけにとどまらず文化・技術にも通じ、そのうえに腕っ節までたつ。キャラ調整どうなっているんだってくらいの最強キャラに仕上がっています。

 

あまりにも何でもできてしまい退屈な日々。そして近づいてくる人間といえば、シュリーの能力目当て下心をもったものばかり。それで異国へ飛び出してみたらレイモンドと出会っちゃったんですよ。

 

その主人公のレイモンドは、権力のほとんどを乗っ取られ不運MAX。本人の能力も突出しておらず、シェリーとは違った意味でキャラ調整どうなっているんだって極まりっぷりです。

ただ人間的にレイモンドは素晴らしいんですよね。打算で人付き合いなんてしませんし、単身異国にやってきたシェリーを一人の人間として見てくれるんです。だからこそ自らの能力に関係なく愛情を向けられて、シェリーもレイモンド大好きになっちゃうんです。

 

相思相愛だしシェリーの独占欲は、なかなかに危険なレベルでしたね。愛は重ければ重い方が良い勢にもオススメします。

ノリとテンポが良くて読みやすかったです。

 

 

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Posted by kyoikyoi