磁極告解録【ラノベ感想】
磁極告解録 殺戮の帝都
著:吉村 亮
イラスト:安倍 吉俊
出版:KADOKAWA NOVEL 0
アマゾンのあらすじより
新物質“磁性流体"の発見と、それを繰る新技術“磁律"の確立により歪な発展を遂げた大日本皇国。
帝都では内政不安からテロリストによる破壊行為が横行し、治安維持という名の過剰な取り締まり、そして悪政の中で帝都臣民は苦しい生活を強いられていた。この窮地を救うべく、無法者を蹂躙するため、特殊部隊“特別検閲群(通称・特検群)"は立ち上がる。
特検発動――己が持った圧倒的力を駆使し、元無政府主義者の男・仁祈生は今日も悪を蹂躙する!
感想
なんとか読み切りました。
昭和10年前後の東京を舞台とした異能力バトルものです。異能力は「磁力」がキーです。
ただ磁力に関する作中独自用語がクドいぐらい出てくるだけです。磁力の特性を生かして能力が用いたれたりバトルのギミックになっていたりとかはありません。「気」とか「サイキック」みたいな説明無用の便利パワーの扱いと同じです。タイトルに含まれる「磁力」ってワードなのになんとも大味です。
正直に言って楽しめませんでした。面白いと感じませんでした。その原因として読者を置いてけぼりにしまくる言い回しが、どうにもよろしくなかったのではと感じました。
まずキャラクター名からして読みにくく感情移入を妨げます。加えて全般的に難解な言い回しが多用されていて独特な世界観を出しています。以下にどんなものが挙げますね。
例(本文中ではルビがふられます)
“卵" オーヴォ
“磁気活動写真" キネマ
“磁源労働者" マグネティック・プロレタリアート
“南無法名蓮華経" ナモサダルマプフンダリカサスートラ
こんな文章の作品をどう思いますか? 著者は楽しんで書き上げんだろうな、と私は思えますけれど読むにはたまりませんでした。この世界観に入り込んで読むのはかなり厳しいんじゃないかな……オススメできません。
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