伝説の魔導王、千年後の世界で新入生になる 【ラノベ感想】

2023年1月10日

伝説の魔導王、千年後の世界で新入生になる 1 ~零からやり直す学園無双~
著:空埜一樹
イラスト:ぷきゅのすけ
出版:HJ文庫
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アマゾンのあらすじより

転生した魔導王、千年後でも極めた支援魔法で無双する!!
最低の魔力量ながら最強の魔導王とまで呼ばれた支援魔導士セロ。
しかし、それでも尚届かぬ魔法の頂を目指し、彼は転生を決意する。千年後に目覚めたセロは自らが創設し学園長も務めた魔法学園に入学。だが、そこで目にしたのは衰退した支援魔法だった!!
理想の学生生活のため、最強の新入生セロは前世で極めた支援魔法で学園の強者たちを圧倒する――!!
「支援魔法の本質を教えてやる。さぁ――教育の、時間だ! 」

千年経っても常識はずれな魔導王による学園転生ファンタジー!!

感想

HJ文庫レビュアープログラムで頂いた作品です。

おもいっきり最強無双でタイトル通りの作品でした。アマゾンのあらすじが見事なまでに的確です。
最高な環境の魔法学園を作り上げたので、主人公はそこで学び直せばもっと高見にいけるだろうと考えて転生するんです。その転生先は1000年後! 100年200年ならエルフはみんな存命でしょうからファンタジーの舞台ならではのスケールですね。
 
1000年も経っていながら幸い魔法学園は存続しています。しかし支援魔法使いの地位がドン底となっていて学園ではエッてくらい支援魔法使いの扱いが悪くなっていました。しかも魔法使いの知識・技量も落ちている状況になっていて、そこへ魔導王が入学して波乱を起こしまくるという実に無双系らしい展開です。
どんな感じの無双かというと上から目線系です。転生前は学園長なので「教育する」、「指導する」って基本方針で行動しています。また攻撃系の魔法使いは支援系使いを見下してくるんですが、主人公との実力差は圧倒的です。「こんなのもできない?」「こんな使い方もあるぞ?」と相手を教えながらいなせてしまうほど差があり、「さぁ、教育の時間だ!」ってキメて違いを見せつけてくれます。
 
無双系の作品の場合、諸事情で実力を発揮できないなかでやりくりをしたり、相手となるキャラの描写を徹底的に深めておいて主人公との実力差を際立たせて魅せるなど持ち味が色々あります。その中でいうと本作は実力を隠す様子はあまりないので、ゲームでいう2週目プレイをしてスカっとするタイプの楽しさが近いかなぁと感じました。身近な女性キャラが好意を寄せるハーレム要素も当然のようにあります。まさに無双系の作品が好きな人に刺さりそうな作品です。
反面、無双系が好きでなかったりすると物語でのタメにあたる苦労の場面が、強くないため起伏に欠けるストーリーと感じる方がいるかもしれません。
 
個人的には魔法技術が低迷した1000年後に至るまでに不可思議な空白期間があったり、今後の暗躍を期待したくなる敵役の姿が見えたりとそこらは楽しかったです。読みやすい作品なのでスカッと感がある作品を読んでみたいときにどうでしょうか。
 
 
 

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Posted by kyoikyoi