魔王ですが起床したら城が消えていました。【ラノベ感想】

2023年1月11日

魔王ですが起床したら城が消えていました。
著:みなかみしょう
イラスト:白味噌
出版:アース・スターノベル
   魔王ですが起床したら城が消えていました。

アマゾンのあらすじより

「北の魔王」バーツは目覚めてすぐ異変に気づいた。苦楽を共にしてきた配下、居城はもとより、魔王軍にまつわる一切が消えていたのだ。星柄のパジャマを着た自分だけを残して……
魔王軍をクビになったバーツは、 “世界に異変が起こっている”のを感じていた古い友人、神聖エルフのフィンディと一緒に、「お別れを言いたい」一心で、配下探しの旅を始めるが――? 神に次ぐ存在、神世エルフと元魔王の、無敵過ぎてゆるい旅が始まる。

感想

あらすじ最後の「無敵過ぎてゆるい旅」が正に読み終えての感想です。起きたら魔王を首になったのかパジャマ姿でポツンと放置。友人な神代のエルフと気ままな旅路の物語です。いちおう現状把握のために遠くにある王国まで行こうって目標はあります。
冒険者の身分証を手に入れて人助けをしたり、トラブルに巻き込まれたりとイベントは色々あるんですよね。エルフがロリババぁだったり、ショタっぽい同行者も増えたりでラノベっぽいキャラもいるんですけどねぇ……

主人公は元魔王で超強いですし、エルフも神代の時代の力を持っていて超強いんです。敵が出てもトラブルにあっても何にも障害にならないんですよ。エルフにいたっては名乗れば国中の人が知っているくらいの有名人で、身元を隠す必要もないぐらいだったりします。便利アイテムも山盛りに持っています。終始ノーストレスで読み進めていけます。
なお無双するよう展開でもありません。強さを誇示する要素は薄いです。俺ツエーーが苦手な方でも、そこは大丈夫です。

 

出だしの設定で惹きつけられたもののノーストレス過ぎて私には物語の山場を見つけられず、なんとも物足りないなぁでした。せめて身分を隠すとかの制限とか、同行者の足手まといにして危機を演出とか効いていれば良かったんですが……。凝った話しが好きなタイプだと物足りなく感じるんじゃないかと思います。

 

あと思いっきり続きがあるかのような1巻目の終わりですが、例によって続きは出ていません。web版をいきなり読み始めるってのも良いかもしれませんね。軽いのが好きな方向けです。

 
 
 
 

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