最果てのパラディン【ラノベ感想】
最果てのパラディンI 死者の街の少年
著:柳野かなた
イラスト: 輪くすさが
出版:オーバーラップ文庫
アマゾンのあらすじより
かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果ての街に秘められた不死者たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死の……、そして、お前がここで育った話でもある」――その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩みだす。
感想
小説家になろうで評判が非常に良い作品としり、読んでみました。
最近では懐かしい、王道でド直球の正統派ファンタジーでした。
努力して苦労して強敵に打ち勝つ。
心通わせる仲間と強敵に立ち向かう。
強敵を打ち倒したあとの、旅立ちでの涙。
目新しい要素がなくても、丁寧にかかれた王道の面白さを再確認させてくれます。
とにかく読んでいて心が熱くなります。涙が出そうにもなります。良い作品ですよ。
美少女も美女も出てこない骨太の作品です。
あと個人的にお気に入りなのが、主人公ウィルの信念です。
「まず筋力」「筋力は状況をえらばない」を信じて、小細工をせずに正面突破する戦い方で清々しいです。
2巻目から4巻目で聖騎士への道を歩み始めたウィルは、活躍により名声を積み重ね、旅の仲間を得ます。
5巻目は、短編集で登場キャラの肉付けといったところです。
良いラノベなのでできるなら2巻目以降のあらすじは、あえて読まずに読んでみて欲しいです。
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