バスタード・ソードマン【ラノベ感想】

バスタード・ソードマン
著:ジェームズ・リッチマン
イラスト:マツセダイチ
出版:KADOKAWAの新文芸

バスタード・ソードマン バスタード・ソードマン

アマゾンのあらすじより

ほどほどに戦いよく遊ぶ、これが理想の異世界生活

バスタードソードは中途半端な長さの剣だ。ショートソードと比べると幾分長く、細かい取り回しに苦労する。ロングソードと比較すればそのリーチはやや物足りず、打ち合いで勝つことは難しい。何でもできて、何にもできない。そんな中途半端なバスタードソードを愛用する俺、おっさんギルドマンのモングレルには夢があった。それは平和にだらだら生きること。やろうと思えばギフトを使って強い魔物も倒せるし、現代知識でこの異世界を一変させることさえできるだろう。だけど俺はそうしない。ギルドで適当に働き、料理や釣りに勤しみ……時に人の役に立てれば、それで充分なのさ。これは中途半端な適当男の、あまり冒険しない冒険譚。

感想

異世界のおっさんスローライフです。
しがらみ少なくソロでの冒険者稼業。稼いだお金でネタ武器を買ってみたり、食堂で旨い飯を喰ってみたりとマッタリしつつも、程よく刺激のある生活とか憧れちゃいますね。

あらすじの通りで本当に”あんまり冒険しない冒険譚”でした。面白かったです。

 

徹底してスローライフなのが良かったです。主人公は現代日本からやってきていて、チート能力をちゃんと持っています。それでも目立つようなことはしないで、派手な話はありません。ゆったりとした雰囲気が心地よかったです。
ネタ武器を買って失敗するとか、カニを釣ってうまい飯を食べるとか、そんな日常メインのお話です。

 

主人公モングレルは、タイトルにあるバスタードソードを愛用しています。作品世界だと間合いをとれるロングソードの方が、強く一般的なんです。それでバスタードソードは、どうしても中途半端な扱いをされています。
でありながらモングレルは、自分が信じるからバスタードソードを使い続けるんです。伊達と酔狂ですよ。

 

好きなことをやる! ただし目立つとお貴族様とか面倒くさいからコッソリとね? の精神なんですね。
安易な主人公SUGEEEなんてないので気持ちよく読めました。

 

読みやすさの理由として、モングレルの大人なふるまいがカッコよかったところもあります。普段はあんまり冒険しないくせに誰かが困っていると、ついお節介を焼いちゃうんです。
例えば若者への説教ですね。説教といっても愛のある中身で、おっさん主人公だから余計に愛の強さを感じられました。

それから異世界を謳歌しているとはいえ、主人公は便利な現代に戻りたいと感じているのも好きなところです。現代に残してきたものとか便利な生活を知っていると簡単に割り切れませんからね。また現代に戻りたいと願うのはらしいなぁと感じました。

 

そんな主人公なのでモングレルとつき合いが長い人たちは、彼のことを内心評価してくれています。表紙にいる青髪ショートのライナからは先輩キャラとして懐かれてます。ピンク髪のウルリカとか同業者以上の好感情を抱かれているみたいです。
ただまぁモングレル本人が女性だらけのパーティーから勧誘されても、面倒くさくなりそうだからNoと逃げまくっているため色恋には発展しなさそうですね。

 

これぞ異世界スローライフというのを読ませてもらいました。伊達と酔狂に生きる不良中年が好きな方にもオススメです。

 

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