うちの娘は少しおかしい【ラノベ感想】
うちの娘は少しおかしい
著:第616特別情報大隊
イラスト:水あさと
出版:ドラゴンノベルス
アマゾンのあらすじより
マフィアの娘が、貴族の学園で暴れまくりますが、何か?
元魔王軍四天王の魔族にして、今や誰もが恐れるマフィアのボスを父に、そして世界最強とうたわれた魔術師を母に持つ一人娘のクラリッサは、小学校入学を迎えようとしているお年頃。制服がかわいいからという安易な理由だけで入学を決めたのは、貴族しか入学できない志高き学校「王立ティアマト学園」だった。父の力(買収)で無事入学を果たし、父の力(恐喝)で、新入生代表のあいさつの座も勝ち取ったクラリッサ。友だちもできて、学園生活は順風満帆の船出だったが・・・・・。マフィアの娘が場違いな上級社会の学校に入学したことで起こる大騒動をユーモラス、そして感動的に描く学園コメディ。イラストは、漫画家の水あさと!
感想
水あさとさんのイラストがすごく良かったです。6歳児のゆるフワな感じにぴったりです。
そして本作はカラーページが、水あさとさんのマンガになっていて面白い導入なんですよ。コミックス版が出てないのは、悔やまれるかぎりです。
どんなお話かというと王家も通う由緒正しい学園にマフィアの娘が、裏口入学。入ったあとは、親がマフィアなことを隠して平穏無事に卒業して欲しい親心。ところがどっこい娘のクラリッサ(6歳児)は、まったく隠さずケジメをつけようとするわ、クラスメートを大人の社交場へ案内するわの遠慮なし。
クラリッサが、周囲を振り回しまくるドタバタを楽しむコメディとなってます。
クラリッサと友達になって振り回されるクラスメートとか、忖度してクラリッサの言動をスルーするとか、この手のお約束的なドタバタはシッカリで面白かったです。そうクラリッサが言う「うちの家族(ファミリー)」と周囲が言う「うちの家族(かぞく)」は、全く意味の異なる発言なのですよね。
あとクラリッサは、超強い父(人間界的に秘密あり)と超強い母(人間界的に秘密あり)を両親としていて彼女自身も超つよいんです。学園での嫌がらせは、ファミリー的な解決 + 物理的な解決のどっちもできます。まぁ無敵キャラみたいな主人公です。
無邪気な幼女に振り回されて起きるコメディを楽しむ作品ですかね。私もそれ自体は、好きなパターンです。ただ振り回すシーンを描くためにどう見ても6歳児じゃないだろって発言が、延々と続くんですよねぇ。個人的にそれがクドくて展開のため、キャラの行動ありきに見えて気になりました。ちょっとやりすぎかなぁ。
この辺の印象は、個人差があるところだと思います。
気楽に楽しめて日常系みたいに安心して読めるコメディです。水あさとさんのマンガがよかったですよ!
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