呪われ姫の求婚 【ライト文芸感想】

2022年7月24日

呪われ姫の求婚
著:喜咲冬子
イラスト:mokaffe
出版:富士見L文庫
   9784040742328
 

アマゾンのあらすじより

大国・豊日国より、幼き頃に生贄として追放された女王、明緋。逃げた先の山奥で趣味の呪いや術に没頭し、気ままに暮らしていた。
ある日雪に埋まる西国の皇子・那己彦を発見、明緋が救い出してやると、突然求婚されてしまう。慌てて彼を追い出そうとしたその時、明緋の妹である豊日国の王女・紫夕の命で兵たちに囲まれ、小屋までが燃やされる。
生贄となった後もなお「我国に仇なす魔物」と忌み嫌われるのか。
絶望し妹に立ち向かおうとする明緋を待つものは、果たして「妃選び」という名の陰謀だった!

感想

冒頭に「戦神カミオヅチ」と「女神タマモヒメ」の建国神話が載っていて、古墳時代を想像するような和風ファンタジーです。神話が身近な時代となっていて、最初にある神話が色んなシーンでのキーになっています。こういう歴史ものを書かれている喜咲先生の巧みさを感じます。読みごたえたっぷりです。

私がこれまでに読んだ希咲先生の作品は、『流転の貴妃』『星辰の裔 』です。女の身ゆえ時代に翻弄されながらも精いっぱい働いて幸せを引き寄せるって、女性主人公の強かさに魅力を感じる作品でした。そして本作の主人公になる明緋は、間違いなく強くて美しい女性です。逆境すらも跳ねのける強さで活躍する様子が、ワクワクする作品でした。

明緋が強くて美しかったり、序盤が追放展開だったりとなんかラノベを読んでいるときみたいな感じがありました。とてもテンポよくドンドンと読み進めていけました。那己彦が見せる一途な思い、口説き文句の数々も熱かったですねぇ。明緋ときたら那己彦の求婚をあしらい続けるので、最後まで2人の結末は気になるところでした。

 

それからキャラ紹介のページでは、mokaffeさんのキャライラストが載っています。柔らかくてかわいい感じのイラストなんです。その中でただ一人、明緋は不気味がられた笑顔のシーンで描かれています。インパクト絶大で必見のイラストですよ!

呪われ姫の求婚 (富士見L文庫)
喜咲冬子
KADOKAWA
2021-09-15
 
 
 
 

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Posted by kyoikyoi