サイコな黒幕の義姉ちゃん 【ラノベ感想】
サイコな黒幕の義姉ちゃん
著:59
イラスト:カズアキ
出版:レジーナブックス
アマゾンのあらすじより
公爵家嫡男クリストフの〝誕生日プレゼント〟として引き取られたシャルロッテ。
彼女は義弟のクリストフと顔を合わせた日に気がついた。『ここ、乙女ゲームの世界では?』と。
前世の記憶によるとクリストフは、幼い頃から誰からも愛を受けずに育ったせいか、
後にゲーム内では歪んだ恋情から殺人を繰り返すサイコパス野郎となってしまう。
しかしシャルロッテは思った。
『私の愛で大満足! な感じになれば、変な事件を起こして日常を壊したりしない、はず』
可愛い義弟を殺人鬼にしないために頑張る、ちょっと鈍感な義姉ちゃんの物語。
感想
タイトルとあらすじで買いました。期待していたとおりの展開で大満足です。
サイコな弟を鈍感なお姉ちゃんが、愛を持ってサイコにならないようがんばる物語です。
倫理ってストッパーのない弟に愛を注いで、愛を教えてしまったらどう育つか? つい期待してしまいますよね。
1巻目は序章なのか幼少と思えない弟がみせるサイコの片鱗と、お姉様とだんだんベッタリとなっていく様子が描かれています。まさに望んでいた展開で次巻以降で弟が覚醒するのに期待してます!
いやあ階下の声で弟が主人公と一緒にいるときは怖くないと耳にするシーンなんて、弟の成長を感じられて嬉しいですね。
そこに加えて乙女ゲー転生のわりに舞台がハードモードなのも面白かったです。
主人公が義姉ちゃんとなっているのは、弟が弟を欲しいといってプレゼントされたからなんです。で脈絡なく没落して孤児院にいた主人公は公爵家に連れていかれ、義姉ちゃんになったところから物語スタートです。
公爵家の家中にしてみればポッと出の庶民が、急にお嬢様としてあらわれた形です。だからメイドや使用人に主人公は、なかなか受け入れてもらえません。そして現代人がもつ身分感覚の違いを徹底的に違うんだとみせてくれます。
主人公が行動して失敗し、それをいかしてまた行動し自分の居場所をつくっていく、主人公のたくましさはカッコよかったです。
主人公と度々ぶつかる家令もプロ精神を感じるキャラでよかったなあ。
続きがでるのを楽しみにしています。
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