【ラノベ感想】おじいちゃんもう一度最期の戦い 戸梶圭太 NMG文庫
おじいちゃんもう一度最期の戦い
著:有象利路
イラスト:スケコロ
出版:NMG文庫
アマゾンのあらすじより
専門学校を卒業しても就職先が見つからない直人。そんな時、父が不祥事をやらかしてしまい、幼少一度きりしか会ったことがない祖父の住む白光団地へ引っ越しをすることに。そこで直人を待ち受けていたものは…想像を絶する荒廃団地の地獄絵図!絶望的な状況の中、直人はじいちゃんの力を借りて、美人エジプト人(バツイチ、子持ち)水槽系女子(いま流行りの?)を救うため立ち上がる。
おじいちゃんが中心とラノベでは珍しいので読んでみました。序盤は父親がツイッタで不謹慎なつぶやきして、退職からアレ住民だらけの団地に移り住むところからスタートするのですが……
その団地に出てくるのが異常者だらけです。まともなのは美人エジプト人(バツイチ、子持ち)ぐらいです。あらすじのワケの分からなさが、本編でも継続してぶっ飛んでいます。
一応日本が舞台のはずなのに、あっさり人が亡くなって???ですよ。
第2話からオイオイとツッコミが止まりませんが、第3話になると、どうしてそんな発想になったの?説明まで放棄してきます。いくらラノベでも、これは……
まるで締め切りに追われた深夜のファミレスで、連日徹夜する中でひらめいたモノを一気に文字に起こしたような出来です。
気になって作者のWikipediaに訪れると、「病んだ日本を象徴するような題材を独特のユーモアセンスと映画的ヴァイオレンス描写で書き続ける」のが作風だそうです。そう言われるとまさにその通りの内容です。ラノベではなくて、戸梶圭太ワールドの作品だったのですね。
ラノベとは思えないので、あえてオススメはしません。
カバーの裏側全面を使って、屋上のイラストを入れているのは、作中の雰囲気がわかり良いアイデアだと思いました。
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