黒幕令嬢アナスタシアは、もうあきらめない 【ラノベ感想】

黒幕令嬢アナスタシアは、もうあきらめない 二度目の人生は自由を掴みます
著:雉子鳥 幸太郎/
イラスト:ボダックス
出版:ドラゴンノベルス

黒幕令嬢アナスタシアは、もうあきらめない

アマゾンのあらすじより

幸せを掴むためなら、手段は選びません!

家族に虐げられ、不遇の死を遂げた伯爵令嬢アナスタシア。
しかし死んだはずの彼女は少女時代に戻っていた。
今度こそ幸せに生きたい!
自由を掴むため、未来の知識を駆使して腐敗した貴族社会に立ち向かう。
不思議な商人カイや、悲しき過去を抱えた傭兵団を仲間にして、
彼女の活躍は国を変える大事件へ発展する。
あきらめない令嬢の逆転劇、開幕!

感想

1度目の人生は、家族に遠慮して自らを犠牲にして終わってしまいました。だからこそ2度目の人生では、悔いのないようにせいいっぱい生きるぞって人生やり直しものです。ほどほどに自重しながら幸せな人生に突き進むアナスタシアは、爽快感があって楽しかったです。

 

まず転生じゃなく人生やり直しってのが、ポイントになっていますね。主人公のアナスタシアは、将来何が起こるかを知っているわけです。そのアドバンテージをフル活用して、2度目の自由な人生を満喫しています。

相当1度目の人生は我慢していたんでしょうね。商会を立ち上げて好きなことをやってみたり、昔は救えなかった家人を救ってみたり。やれなかったことを実現できたアナスタシアが、とても満足そうなんです。またやろうとしているときの姿もとても生き生きとしているんです。

こういう自分が動いて運命を変えるお話って私は、すごく好きなので面白かったです。イベントもたっぷりあり、なかなかなテンポ感でした。

 

あとは食わせものなヴィノクール、オルガ親子の暗躍っぷりも面白かったですね。優秀な人にしか全力で仕えませんよって主を選ぶタイプな親子です。しかもそうするだけの優秀さも持ち合わせています。
裏仕事を一手に引き受けてくれて黒幕令嬢には、欠かせない親子でした。

 

好きな内容がテーマだったので楽しかったです。せっかくなら1冊300ページだけじゃなくて、5-600ページぐらいかけてじっくり味わえてもいいぐらいの作品でした。人生やり直しもの(恋愛抜き)が、好きな方には特にオススメです。

 



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