VRエロゲーやってたら異世界に転生したので、美少女魔王を奴隷化する【ラノベ感想】

2023年1月10日

VRエロゲーやってたら異世界に転生したので、美少女魔王を奴隷化する ~クロスアウト・セイバー~
著:仁科朝丸
イラスト:TAKTO
出版:ファミ通文庫
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アマゾンのあらすじより

VR対応のエロゲーをプレイ中に事故死、という悲惨な最期を遂げた俺は、女神の計らいでゲーム世界に転生させてもらえることに。転生時の特典として得たのは、奴隷化【テイム】特化のスキルとステータス。このゲームでは、あらゆる女性型の敵を脱がし、快感を与えることで、手なずけることができるのだ! ボス級の強敵をサクッとテイムし、その能力を吸収した俺は、行く先々で美少女を手なずけながら、気の向くままに冒険するのだ!! 異世界従属ファンタジー、登場! 書籍版だけの特別書きおろし短編も収録。

感想

「クロスアウト・セイバー」ってVRエロゲを遊んでいたら、パンツ下ろした姿で頭をぶつけて事故死。ゲームの世界に転生して、ゲームよろしく美少女をテクでテイムする、そんなお話です。
いえね、注文時コミックヴァルキリーなんて引っかかってこのタイトルだから、よこしまな気持ちで注文したんですけどね。とどいたらまさかのファミ通文庫でしたよ。
 

そのうえ読んでみたら一線を越えてくるとか、とにかく驚かされました抽挿なんて単語は、フランス書院で読むもんだと思っていましたよ。ファミ通文庫ホントいいんか?

表向きは全年齢向けレーベルなので、エロにだいぶ切り込んでいるものの見えないブレーキがあちこちでかかってます。お楽しみシーンはページ少なめで、お色気シーン的なのが多い印象です。エロを堪能していたいのであれば、美少女文庫レーベルを推奨します。
 
大筋は18禁ゲームをたしなんだ紳士の方々であれば、非常にしやすいかと思います。HPのかわりにエロテクで相手のE・P(エクスタシーポイント)を0にすると達して、テイム状態となり仲間になるシステムです。ステータスやスキルもデカデカと示されます。で主人公はテイム特化キャラになっていてボスも一発の腕前です。そのためノーストレスでおそらく今後も本気の危機というのは、起きないんじゃないかなぁと感じます。
 
当初は1巻目だけ読んでおくか…だったのですが、なんともいえない面白さがあって私の中で次巻以降も読みたくなっています。キャラのノリとかけあいのテンポがいいんですよね。テイムした敵キャラは完全服従でなく反抗的なこともありえるってゲーム設定が、デレデレとツンデレの魔族の対比を生んで面白いです。あとストーリー序盤でボスを倒してゲームクリアに近い状態になってから、主人公はチヤホヤされたいって動機で学園生活をスタートしたりします。欲望に忠実でなかなかにゲスいですよ。でもゲスいけどギリギリで紳士的な一線は守るので18禁ゲームの文字で読んでいるような気分です。
 
いっそこの作者さん美少女文庫で羽目はずして書いてくれないかなぁ。
 

2巻目の感想 

今回もハッキリとして読みやすかったです。姫騎士など4キャラ追加で登場しますが、手を出されないキャラも含まれます。主人公のパーティーに参加するのは1キャラだけ押さえられています。そのためキャラの描写に濃淡があり、誰が重要キャラかが分かりやすいです。(口絵に裸のイラストがある力の入れっぷり)
基本の展開が、主人公無双なのは変わらずです。また最後の最後で甘くて情けをかけちゃうあたりも変わらずで安心して読めますよ。1巻目との大きな違いは、情交シーンの描写が濃厚に専門レーベル顔負けに迫ってきているところです。そっち方面を期待して読むのもアリだと思います。
 

3巻目の感想

しばらく時間をおいて3巻目がでました。この巻は集大成でこれまで登場したキャラが勢揃いします。闇堕ちしたラクシャルが登場するので、それに対してどう対処するか…がキモになります。ページ配分的にこれまでのキャラと力を合わせて危機に備えるって、ラノベらしい展開に重きを置かれています。熱く盛り上がる巻です。
その分、情交シーンがワリをくってしまいいつもなら、複数戦があって濃密なところが1回終えてからはサラっとした描写です。ページ数が少ない代わりに主人公が責めまくられる逆展開もあるので、そっち方面も変わらずに充実しています。なんだかんだで非常にきれいにラストのオチもあり面白いシリーズでした。
 

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