押し入れの中のダンジョンクラフト【ラノベ感想】
押し入れの中のダンジョンクラフト ‐幸福で不幸で幸福な兄妹‐
著:からて
イラスト:namo
出版:MF文庫J
アマゾンのあらすじより
今日も僕は死んだはずの妹に会うため、押し入れの中にあるダンジョンへと向かう。その先に何が待っているのか僕はまだ知らなかった。『マカロン』のからてが描く、幸福で不幸で、けれど幸福な僕たちの物語。
感想
ある日突然押し入れの中にダンジョンができあがっていて、その中に入ると亡くなったはずの妹と再開できてしまったんです。おかしなコトだと分かっていても、ダンジョンに入れば最愛の妹に会えてしまうんです。押し入れの先には風変わりなモンスターがいて、お菓子のように甘いダンジョンで妹と過ごす。そんなユルく幸せな物語です。
でも副題は「幸福で不幸で幸福な兄妹」です。もう亡くなったハズの妹に毎日会ってくるとか、あの子はいるんだよ、なんて発言をしていたら周囲の人々にとっては悲しいことですよね。本作の結末が幸福なのか不幸なのか色んな読み方もできると思います。場面場面でキャラによって幸福/不幸が異なるのは対比的で良かったです。
主人公・妹・幼なじみ・謎の転校生、誰の視点で読んでいたかで、結末の印象がだいぶ違うように感じます。不思議で幸せで悲しいお話でした。
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