俺と君達のダンジョン戦争【ラノベ感想】
俺と君達のダンジョン戦争
著:トマルン
イラスト:ゆーにっと
出版:TOブックス
アマゾンのあらすじより
西暦2045年、地球は4つの異世界から侵攻された――。防衛するには、各異世界と繋がるダンジョンの攻略が必須。その責務を担う《探索者》を各国が選出し、日本で選ばれた平凡男・グンマは突如、攻略最前線に放り込まれてしまう! ビビりまくり、過度な重装備で〈聞き耳〉や〈索敵〉スキル発動中に出会ったのは、人類最強の美少女!? 強すぎてヤベェ割には豆腐メンタルな彼女に振り回されつつ、気付けばポンポン魔石ゲット&『魔物』『亜人』『天使』『ロボット』など謎の生命体サクサク瞬殺! 攻略スピードぶっちぎり世界1位に躍り出た"チーム日本"に、超大国率いる地球最大勢力=人類同盟がザワつき始め……?ゆるっと全てをなぎ倒す、前人未踏のダンジョンファンタジー!
感想
帯の「人類最強」だけを見て黒髪主人公のそういうやつ……とおもってたら完全に私の勘違いでした。主人公相方が人類最強だったんですね。
だからちゃんと読めば「他力本願」って書いてありました。テイムしたモンスターを使役するようなのはあっても、パーティーメンバーが最強で主人公は完全サポーターってのは珍しいですね。
そしてなんといっても人類最強の相方、高嶺嬢のスゴさというかヒドさですよ。
外見は清楚系黒髪ロング、それプラス総理大臣の孫と最強のヒロインちゃんです。
それだっていうのに反射と感覚に生きる脳筋ちゃんだったんです。しかも現代社会から唐突にダンジョンに放り込まれたのに、日本刀を手に取って一切のためらいなくモンスターをズンバラリ。返り血に染まりながら実に楽しそうに血祭りに興じるサイコちゃんだったという日には……。
口絵1枚目を見ると彼女のヤバさが伝わると思います。ダンジョンであんなのに遭遇したらゲームオーバーですよ。かなりヤバいこです。
手の付けようもないくらい高嶺嬢が強すぎて、ダンジョンのボスですら狩りの対象です。これが「人類最強」だったんですね。
あとはモンスターを傷つけることに何も感じないし、危機として苦痛を与えようとする壊れっぷり。でも何でか主人公には純真だったりと彼女の本性が全く読めないあたりは、ある種ホラーを読んでいるような楽しさがありました。
えっと主人公は真面目で普通です。普通に頑張ってます。
作品の雰囲気はゲームみたいなダンジョン配信です。そこに現実世界とリンクしていて、ダンジョン内で手に入れた資源が現実世界の日本にも現れる。主人公たちがダンジョンで資源を稼ぐことで、輸入がストップした日本の生命線だって設定は面白ろかったです。
作中のクエスト提示も日本国民のために○○をなんとか稼いでと、悲壮感たっぷりなクエストがあります。こういうのを見たら無理をしてでもダンジョンに潜りたくもなりますよね。探索への動機づけとしてものすごく納得です。
一風変わったダンジョン配信系のお話を読んでみたい方には、いいんじゃないかと思います。
2巻目の感想
高嶺嬢の人間離れした殺戮マシーンっぷりに磨きがかかってますね。
彼女の「へいへーい」というかけ声が蹂躙のテーマにしか聞こえなくなってきました。
戦闘以外だと天然ヒロインにみえるところもあるのに……狂気を隠し切れていないヒロインです。
そして2巻目はダンジョン攻略で突出して、外交問題まで起きてしまいました。たしかに他国が何億円もつぎ込んでダンジョン攻略に苦心しているところ、高嶺嬢突入で日本勢はあっさり突破して攻略特典をかっさらいまくったら……そりゃ目立って狙われますよね。
ついには国同士の足の引っ張り合いで犠牲者まで出始めるとか。地球中で危機が起きているのに何をやっているんだろうという地球人の醜さです。
ダンジョン戦争だけじゃなく主人公は、外交問題にまで巻き込まれてしまいました。
そしてまさかの日仏同盟爆誕! ほんとどうしてこうなった!! 仲間になってもフランスさん、なんでこうも頼りないかなあ。
高嶺嬢は日仏の期待を背負ってダンジョンに今日も潜ります。
1巻目よりお話が派手になったところは面白いんです。けれど主人公の言動の上から目線が酷くなって、私はこの巻でギブアップです。
高嶺嬢が殺戮マシーンなのはそうですよ。でも血の通った人間なんですからね? 主人公のモンスターを絶対倒してくれる便利な道具扱いが目立ちすぎです。
こういうやれやれ系主人公は嫌いなんで、これはさすがに……
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