宝石神殿のすてきな日常【ラノベ感想】

宝石神殿のすてきな日常
著:色石 ひかる
イラスト:こがね はな
出版:KADOKAWAの新文芸

  宝石神殿のすてきな日常

アマゾンのあらすじより

宝石・もふもふ・精霊と贈るジュエリーファンタジー!

ミネラルショー巡りが趣味のOL・メイアは、ある日宝石を司る女神によって異世界へと召喚された。信仰心の減少により消滅の危機に瀕していた女神は、彼女を祀る「宝石神殿」のレベル上げを行ってくれる宝石好きを探していたという。異世界でメイアがやるべきことはふたつ。宝石神殿で暮らすことと、宝石やジュエリーを宝石神殿へ奉納すること。女神から宝石スキルと加護を授かったメイアは、女神の分身と幻獣フェンリルとともに宝石神殿へと送られ――。宝石ともふもふと精霊に囲まれたきらめく日々が今はじまる。

感想

ジュエリーを作って奉納すると神殿レベルがアップして、神様の力があがるから神様から頼まれてジュエリー作りをするお話です。

なんというかストレスフリーなお話でした。
テンポよくお話が進んでいって、分かりやすい目標を次々とクリアしていく爽快感があるお話が好きな方向けかと思いました。

 

読んでの印象は「スマホゲームみたい」です。

 

スマホゲームだとチュートリアルがありますよね。こうやったらスキルが使えて、スキルレベルはこうで、消費アイテムはこうでとか。あんな感じに主人公がすることについて、序盤はレールが引かれていて迷いがありません。ジュエリーを奉納すると神殿レベルが上がるとか、宝石を集めるのに採掘レベルとか鑑定レベルが必要とか、ジュエリー加工に特定のアイテム消費が必要とかゲーム要素たっぷりでした。

加えて授かったりレベルアップしたスキルを使用すれば、「はい、できました」なあたりもものすっごくゲームっぽいですね。

 

それから宝石神殿のレベルを10まであげるのが目標で、各章のタイトルが「宝石神殿レベル1」~「宝石神殿レベル10」となっているのも分かりやすかったです。1冊できっちりと目標のレベル10までたどり来ます。ちゃんと1冊でお話が一区切りなのが事前に想像できました。

 

前半はスマホゲーのチュートリアルみたいにテンポよく説明が進んで、中盤以降はレベルアップで手にした能力を生かせるように、それに合わせたイベントの方から舞い込んできて、サクサクとレベルアップします。

レベルアップ → イベントの方からやってくるの繰り返しで、テンポよくレベル10となるやさしい世界です。
まさにゆるいお話を読みたかったんだ、という時にいいのかもしれませんね。

 

 

私が本作でよかったと思うのは、こがね はなさんのイラストです。この可愛いイラストを見て買いましたから。
作中の挿絵はどれも可愛らしいし、ジュエリーのデザインも凝っていて大満足です。

あとは宝石の種類や加工法にかかわる記述も興味深かったです。私は宝石についてくわしくないので、知らない知識に触れられるのはいいです。
それで加工とか採掘の試行錯誤があったりしたら、私好みストライクなんですが……そこは作品がもつ方向性の違いですね。

 

 

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