おっさん、不労所得で帝国を導くラノベ感想】

2023年1月10日

おっさん、不労所得で帝国を導く
著:藍藤 唯
イラスト:タジマ粒子
出版:KADOKAWA NOVEL 0

    519pOqnlGBL

アマゾンのあらすじより

仕事辞めて、好きなことして生きてるだけなのに、「国を操る黒幕」扱い!?
帝庁に勤め、同僚からも好まれ、皇帝の信も厚い若手魔導師・リュウ・クレソン。
しかし、彼を良く思わない一派から政争を仕掛けられ、左遷されてしまった。
新たな赴任先は小麦農園。余りの落差に落ち込む……こともなく、「食いっぱぐれないし趣味に没頭出来る」と考えたリュウは、有り余る時間と、なにもしなくても上がってくる農園からの不労所得、さらにいくらでも手に入る小麦を使い、趣味の料理を追求し始めた。

ついでとばかりに、暇つぶしに王都で屋台を始め、時折遊びに来る教え子達の成長を楽しみに見守りながら悠々自適な暮らしを楽しんでいるリュウ。――しかし彼は知らない。教え子達の働きによって、自らの名が今も帝庁に響いていることを。
そして――教え子たちを使って背後から政治を操っていると噂されていることさえも。

感想

左遷された主人公のリュウのもとに弟子からの相談が舞い込む。手を貸すごとに帝国の政治に関与していってしまい、教え子を背後で操っていると噂されてしまうー本人にそんなつもりは無いのにー、というのが大筋です。

相談持ち込む弟子たちは個性的な3人のヒロインでとうぜん主人公にベタ惚れです。そして当然主人公は、好意にに対して鈍感系で、かつ迫られるとヘタレたて、ハーレム要素もタップリです。

ヒロイン3人の相談がリンクしているのがよく出来ていて、各ヒロインのシーンを読んでいると主人公の暗躍がパズルのように繋がっていきます。テンポ良く最後まで読み進められました。むしろテンポが良さ過ぎてヒロインの良さが出きっていなかった気がします。もう少しページ数が欲しかったです。

 
なおタイトルにおっさんとありますが、そこは誤りですね。どう読んでも主人公は20代後半にしか見えませんし、挿絵もおっさんでありません。いわゆるハーレムラノベと思って読むと良いと思います。
 

2巻目の感想

2巻目は、1巻目で感じた印象を一変させてくれる内容でした。

1巻目ではヒロインを3人も登場させたため、せっかく個性的な3人娘への感情移入がおきず薄っぺらい内容となっていました。

それが2巻目では、ただ1人にスポットが当たるので物語をじっくり楽しめます。この巻のヒロインは「仕事嫌い、責任持ちたくない! でも怒られたくないから無理難題をこなす → もっと無理難題くる → もー仕事したくない!!」と優秀なのにニートっ気質があるキャラです。優秀ですがポンコツで非常に魅力的です。たっぷりページが割かれている分、1巻目のヒロインたちより魅力的かも………

続きも読んでみて正解でした。

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Posted by kyoikyoi