双子の妹になにもかも奪われる人生でした……今までは。 【ラノベ感想】
双子の妹になにもかも奪われる人生でした……今までは。
著:祈璃
イラスト:くろでこ
出版:NiμNOVELS
アマゾンのあらすじより
「誕生日おめでとう、リコリス」
婚約者のロベルトから贈られたのは、双子の妹と同じプレゼント。
彼は妹の我が儘によって交換させられた婚約者だった。それから五年。リコリスはロベルトとの仲を深めていったけれど、彼は妹のほうが好きではないかと思い続けている。
今年の誕生日、妹は再び「私、やっぱりロベルトと結婚したいわ」と言い出して……。
寡黙で思慮深いロベルトの本音とは?
そして、交換して妹の婚約者となった初恋の相手・ヒューゴも「本当にこいつと結婚するのか? それとも、俺と?」とリコリスを求めてきて──!?
感想
タイトル通りの展開です。
妹から散々理不尽な振る舞いを受け続ける日々。耐え続けた結果、主人公に幸せな日々がやってきてざまぁ展開。期待を裏切らない展開でした。
主人公のリコリスは、思いやりがあって良い娘ですね。ワガママで意地悪、平気で嘘をつく妹と姉妹とは思えません。しかも母ときたら長女のリコリスには、過剰に貴族の娘であることをもとめて過干渉。父はなんだかんだいって母や妹のいうことに従うばかりと放任。
家族なのに家族じゃない。孤独に我慢し続けるリコリスがかわいそうでしたね。
「お姉ちゃん/お兄ちゃんなんだから我慢しなさい。しっかりしなさい」っていわれ続けてきた方には、グサグサと刺さりそうなリコリスの辛い家庭環境です。
そんな耐えに耐えた後にリコリスは、ヒューゴとロベルトから求婚を受けて両手に花ですよ。
報われて妹や家族にざまぁの時がやってきます。報われて良かったぁ。
パートナーがリコリスを好きになっていく過程も甘くて良かったです。
ヒューゴを選ぶか、ロベルトを選ぶのか。リコリスがどちらの手を取ったのかは読んで確かめてみてください。
婚約者を選んだ後の甘くて幸せな生活や、パートナー視点でリコリスの素晴らしさに気づいて恋に落ちていくサイドストーリーも含まれています。期待する展開で読みやすく大満足でした。
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