葉隠桜は嘆かない 【ラノベ感想】
葉隠桜は嘆かない
著:玖洞
イラスト:つくぐ
出版:アース・スターノベル
アマゾンのあらすじより
これは、神様に救われた一人の少年の物語。そして、悪魔に巣食われた魔法少女――葉隠桜の物語。魔獣の脅威にさらされた日本で、過酷な戦いを続ける少女たち。神々と契約し、異能を駆使して魔獣と戦う彼女たちを人々は『魔法少女』と呼んだ。幼少期の記憶が無いことを除けば普通の男子高校生である七瀬鶫はある日、魔法少女と魔獣の戦闘に巻き込まれ瀕死の重傷を負ってしまった。しかし謎の神“ベル”が現れ、命を救うことと引き換えに契約を迫り、鶫は魔法少女“葉隠桜”となった。魔法少女になれるのは女性のみ、そんな常識を超える存在となった鶫は、素性を隠して魔法少女としての活動を続けるが、そんな中、鶫のたった一人の肉親である姉・千鳥に魔獣の脅威が迫っていた――――
感想
現代世界での魔法少女と魔獣のガチバトルです。加えてなんで魔法少女がいるのかとか、なんで魔獣が襲ってくるのかとか、どうして男主人公が魔法少女になったのかとか世界観がハッキリしている作品となっていて大変に私好みの作品でした。いやぁ面白かったです。
世界観はというとある日から現れた魔獣に苦しむ人間に対し、神様が信仰を条件に力を分け与えて魔法少女が生みだされます。神の力を得られるのは少女だけで、適性があった少数の魔法少女が戦いに身を投じるわけです。そして戦いというのが神様的に響くことらしく、当初は天照大御神だけが与えていた魔法少女の力を他の神様や悪魔がやってきて与えるように…と色々と繋がっています。だからこそ今後のキャラの広がりも期待しちゃいます。
そして主人公は謎の神“ベル”によって男性なのに、魔法少女へ変身できるようになり、フリーの魔法少女として魔獣と戦っていくことになります。戦いの中でステップアップしていくのですが、搦め手を交える技巧派なのもあって戦闘シーンに読み応えがあります。面白いです。
それから巻を通しての謎として主人公には、過去の記憶の一部がないことがあがります。きっとそこが物語の大きなキーになるのだと思いますが、どうして主人公が特別なのかとても気になります。主人公と今後の絡みがどうなるか気になる魔法少女も出てきていますし、続きが楽しみです。
クール系魔法少女が活躍するラノベを読みたいときにオススメです。
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