引きこもり箱入令嬢の婚約【ラノベ感想】

2023年1月11日

引きこもり箱入令嬢の婚約
著:北乃ゆうひ
イラスト:間明田
出版:Kラノベブックスf
   9784065259696
 

アマゾンのあらすじより

「箱……?」「箱だよな……」「何なのかしら、あの箱……?」
成人会――貴族が17歳を迎えた夏に招かれる王家主催のパーティ。華やかな会場の片隅に置かれた謎の木箱。好奇心に満ちた顔で近付いた第二王子が、「ダメだ。気になって仕方ない。なんだこれ?」と箱の表面を叩くと、「あ、あの……なにか、ご用でしょうか?」と可憐な声が!
これは、これ以上ないほどの正真正銘の「箱入りお嬢様」と王子様のおかしな恋の物語――。

感想

よくお話ししている方に紹介頂いた作品です。表紙とタイトルのインパクトがとんでもなくて即購入を決定をしちゃいました。
箱入令嬢(物理)の物語です。表紙のまんまの箱入がずーーっと続きます。魔法が1系統覚えられる世界で、主人公が目覚めたのは≪箱≫魔法です。人見知りでそっと閉じこもって暮らしたいと願っていたら≪箱≫魔法に目覚めて、究極の引きこもり環境を手にしちゃってます。ほぼ外に出てきません。

物語の大筋は箱入令嬢で主人公のモカ・フィルタ・ドリップスと、王子のサイフォン・ロップ・ドールトールの恋愛物語です。コミュ障ながら一生懸命な箱入令嬢と、最初は面白さで近づいた王子が段々と親密になっていく様子を追いかけていくかんじです。お茶会とか悪役令嬢とか令嬢がでる作品なら欠かせないイベントも完備されてます。
一見すると2人の名前からも分かるようコメディです。ただ物語で追っていくイベントは令嬢+恋愛作品の王道をおっていて一発ネタにとどまらないしっかりとした面白さがありました。

 

あと本作で特に気に入ったのがイラストです。間明田さんにちゃんとかいてもらえば、可愛らしいイラストになるのは間違いないのに、とんでもないインパクトのイラストがブチこまれています。中でも序盤と終盤のイラストは3度見してしまいました。コメディが好きな方には必見です。

 

2巻目の感想

箱に入ったまんまで色んなことが、できてしまう主人公なんですよね。2巻目は結構王道な宮廷での権力闘争が、中心になっていてそれを「箱」を用いて乗り越えていく展開です。実は苦労人なコンティ―ナ嬢の苦悩とか面白かったです。

なんですけどね。お話はしっかり目なんですけどね、ツッコミを入れたい気持ちを抑えられなくなる作品ですよ。
『箱』とかいて「わたし」のルビなんて初めて見ましたよ!
そして間明田さんのイラストが、ほぼ全てに破壊力絶大です。なんで箱から手だけ出ているなんて構図になるでしょ。後半にあるニコラス翁と主人公の対面シーンは、捧腹絶倒のおかしさでした。

 

イラストとセットで面白い作品でした。

コミカライズもされている作品です。絵がつくとさらにインパクトが出ているので、そちらから読んでみるのも良いかと思います。

 

 
 
 
 

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