落ちこぼれ天才竜医と白衣のヒナたち【ラノベ感想】

2023年1月10日

落ちこぼれ天才竜医と白衣のヒナたち
著:林星悟
イラスト:肋兵器
出版:MF文庫
51TbIJDuHML

アマゾンのあらすじより

突如として人間世界に現れた竜と呼ばれる生物。
彼らと共存するため、雛谷若虎は竜を治す医者【竜医】として類稀なる才能を発揮して活躍していた――竜災【ドラグハザード】が起こるその日まで。
史上最悪の医療ミスによって災害を引き起こしたとされ竜医界を追われ、事件から七年経った今でも災害跡地で孤独に暮らす。
そしてある日、若虎の前に竜医を目指す三人の少女が現れる。
彼女らの才能を見出し、若虎は竜医という存在に向き合いながら指導を始める……!
鉄を食べてお腹を壊したり、火竜の炎で火傷をしたり……。竜ならではの症状に戸惑うことばかり……?

前代未聞の竜×医療ファンタジー、ここに開幕!

感想

過去に重大な医療過誤を起こして追放された医師が、弟子を取ったことをきっかけに立ち直ってくっていう心温まる物語です。主人公が過去の失敗に向き合っていく物語と、一人一人違った事情で医師になれない3人の弟子が成長していく2つの物語が重なっています。
 
本作の特徴は竜が日本に存在すること。それから人間の大人を竜は、恐れて最悪のところ災害を引き起こすので子どもが竜医師になるというあたりです。それ以外は現代社会の日本とあまり変わらない舞台となっています。イメージがし易いです。
 
各キャラが困難を乗り越える様子も、1つ1つ描写がありますし成長を目の当たりにしている感があっていいですね。日常生活に竜が溶け込んでいる暮らしぶりも、非日常なのに自然にそこにある感があって私好みです。
 
主人公が竜医師仲間から毛嫌いされてフルぼっこにされすぎかなぁって気もしましたが、近年のSNS+TVの集中砲火の浴びせっぷりを見ているとミスの影響的にありえなくもないかと感じるところです。
 
弟子それぞれのエピソードが面白くて、もうちょっと読みたいなぐらいの分量でした。あともう一口だけ食べたいみたいな、1冊読み終えてからも弟子たちの気になってしまう読後感です。なんというか癒やし系で疲れた時に読んでみると良いと思います。
 
 
 
 
 

レーベルの感想も読んでみる

MF文庫Jの感想

 
 
Visited 12 times, 1 visit(s) today

MF文庫J

Posted by kyoikyoi