破滅軍師の賭博戦記【ラノベ感想】

2023年1月10日

破滅軍師の賭博戦記 幼き女王は賽を投げる
著:至道 流星
イラスト:土林 誠
出版:KADOKAWA NOVEL 0

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アマゾンのあらすじより

ライナーはずば抜けた知力と胆力わ持ちながらも、酒とギャンブルに狂う破滅的な軍人。そのあまりにも軍人らしからぬ最悪な態度ゆえ、ヴァストファリア王国軍内でも鼻つまみ者だった。しかし、窮状の中で新女王となったコルネリアが彼に白羽の矢を立てたことで、立場が激変。周辺国に全方位で宣戦布告をした新女王のギャンブルの片棒を担がされ、いきなり軍の司令官に抜擢されてしまう。軍内部でも大いに反感を買い、敵国にも全力で喧嘩を売られるライナー。だがそれは、後の大英雄が国家の存亡をBETし、周辺国を相手に展開する戦場の大博打のほんの序章に過ぎなかった。

感想

主人公のライナーは、戦争を嫌っていて後方で一生を終えたいのに才能があり激戦に放り込まれると、どこかの銀河で見たことがあるようなキャラですね。

ラノベとしては珍しく戦争の描写は案外しっかりしていて、偵察・予備隊・糧秣補給・砲撃支援の重要性が書かれています。軍事力以外を行使する戦争にも触れられていて、組立が結構しっかりしています。

しっかりしてるが故に登場人物たちのギャンブルのような確率に賭けたり階級・身分を無視した態度・口調に違和感を覚えます。戦場を整えた上で勝率が低いよう場合は、撤退や作戦見送るなど戦略的なながれがあるとココぞっていう箇所での賭けが映えるとおもうのですが…

 
そこがエンタメ小説らしさなのでしょうかね。私は戦記物をよく読んでいるだけにそのあたりの戦記らしさとエンタメのバランスにモヤモヤしてしまいました。
 
 
 

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Posted by kyoikyoi