肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ【ラノベ感想】

肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ
著:八針来夏
イラスト:輝竜司
出版:TOブックス

  肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ

アマゾンのあらすじより

帝国が領土拡張を図る乱世。大軍勢に一人対峙する絶世の美女がいた。黄金の艶髪。括れた細腰。――名をローズメイ=ダークサント。その正体は、かつて太った容姿と王国最強の武勇で名を轟かせた「醜女将軍」。婚約者に嫌われ命を散らしたにもかかわらず、神の気まぐれで蘇った伝説の女武人であった! 何もかも失った彼女を突き動かしたのは、その誇りのみ。「たかだか一度死んだ程度で、弱き者を守る生き方が変わると思ったか?」。その志はならず者や敵将の心さえも打ち、配下に志願する者も現れる。少女を襲う龍を殴り倒しては、民を虐げる貴族を殲滅。やがて噂が噂を呼び、祖国の仇の帝国にも目をつけられることになり――? 美貌を頼る気まるでなし。正面きって国を倒す美女の痛快英雄伝開幕!

感想

最前線で兵と肩を並べ、突撃するときは先陣を切って突撃する将。

義を重んじて己の正しさを貫くためならば死をいとわない将。

死地から生還してしまい兵とともに死んでやれなかったことを後悔する将。

 

こんな好漢には惚れるしかありません。かっこよくて従いたくなってしまう主人公の国盗り物語です。
理は主人公にあり!あとは国を手に収めるだけですよ。

 

文句なしに面白い展開ですね。
ちょっと違うところとすれば主人公のローズメイは令嬢で、お馴染みの婚約破棄からスタートするところでしょうか……

うん、インパクト特大だよ!

 

 

女性の身で戦場に立って騎士と渡りあうために、肥満体のウェイトを身につけてたから婚約破棄だったんです。
有名な醜女を伴侶にしたくないって王子の気持ちはわからないけど……権力者の感覚としてはアウトですね。

 

そして婚約破棄をされて生まれかわったローズメイはというと、傾国の美女もかくやの美貌を手にします。
誰もが振り返る美女です。
なんだけど外見以上にローズメイのカリスマ性があふれまくっちゃっているんです。

ロマンスそっちのけで英雄に心酔する方向です。だから外見と武人過ぎる内面とのギャップがとにかくおもしろくてワクワクしました。

「勇将の下に弱卒なし」そのまんまです。一騎当千のローズメイが兵を率いる姿は、まるでヴァルキリーが導いているような姿でしたね。

 

 

しかも王子からとんでもない不義理をくらったというのに、王子のみを変わらずに案じてもいるんです。どこまでローズメイは忠義の人なんだ……。かっこよすぎる。

 

強くてかっこいい女性主人公ものが好きな方には、強くオススメします。面白いですよ!

 

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