俺んちに来た女騎士と田舎暮らしすることになった件【ラノベ感想】

2023年1月11日

俺んちに来た女騎士と田舎暮らしすることになった件
著:裂田
イラスト:森倉 円
出版:宝島社
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アマゾンのあらすじより

佐伯莞爾(さえきかんじ)は、ど田舎に住む独身農家。
ある日、クリスと名乗る甲冑をまとった金髪美人が莞爾の家にやってきた。
コスプレだろうと思っていたが、クリスは異世界人で、しかも本物の「女騎士」だった!
行く当てのないクリスをしばらく泊めることにしたのだが、異世界と地球では、
食べ物から一般常識まで、日常生活の何もかもが違うようで……。
女騎士(18歳)と農家(32歳)の二人田舎暮らし、始まりです。

感想

現代に異世界から美女(女騎士)がやってきて、田舎暮らしのおっさん(農家)とスローライフという名のリアルな田舎暮らしをする物語です。「異世界からやってきた」はファンタジーらしさです。その一方、現代での溶け込み方は現実的なのが楽しかったです。

本作では女騎士のクリスと主人公おっさん佐伯の同居生活が、繰り広げられていくストーリーです。お互いの魅力を感じながら年齢差がストッパーにもなったりで、末永く爆発しろとなっていく2人を見守る楽しさがあります。クリスは脳筋でもポンコツでもない女騎士です。まさに正統派美女で愛らしいです。

キャラに生活感を感じるのが、この作品の魅力ですね。クリスは応援を呼びに走る時に、不幸にも現代日本に飛ばされたって経緯があります。だから仲間のところへ戻れないことに悩むんです。帰りたがるんです。ごくごく当たり前なんですけど異世界転移でこういう描写って貴重な気がします。それを経ての心境の移り変わりです。
ほかにも政府に異世界人がやってきていることを相談するとか色々と現実主義です。リアルがしっかり書かれていて、フィクションが良い味を出していました。

 

あと特徴的なのが田舎暮らしです。作者はリアル農家で「いやトマトはこんな身の付き方でして」とイラストにコメントを出すその道のプロです。農作業とか田舎暮らしの描写は本格的です。農業に対する熱い思いもあって面白かったです。ガチ目な農業がでてくる作品が好きな方にはオススメです。

書籍版は1巻で落ち着くところが、落ち着いたあたりで終わっています。ちょっと面白いのとして書籍版は、宝島社から全1巻の刊行です。マンガはアーススターから刊行されていて8巻目の刊行が予定されています。マンガの方が長く続いているのは、珍しい気がします。もし続きが気になった場合はコミックスをどうぞ!

 
 
 
 

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Posted by kyoikyoi