インスタント・マギ【ラノベ感想】

2023年1月10日

インスタント・マギ
著:青木 潤太朗
イラスト:小船井充(ufotable)
出版:KADOKAWA NOVEL 0

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アマゾンのあらすじより

青年が極めた《科学》、その到達点にあったのは――《魔法》だった。科学者の青年が映像電子ドラッグで脳にストレスを加え、一時的に超能力者になる方法を発明する。彼はそれを即席の魔法《インスタント・マギ》と名付けた。それは古より世界に在った本物の《魔法》を脅かし、危機感を抱いた《魔法使い》たちは彼を巡って戦争を始めてしまい――?
これは魔法が終わる物語。いつか科学が全ての魔法を解き明かす。

感想

現代を舞台とした能力バトルものです。
本来は一部の人だけが使えた魔法を主人公が、科学で再現してしまったことから騒動が始まります。修行をしなくても魔法が使える技術を巡って、技術を受け入れる魔法使いと拒む魔法使いで派手な抗争が繰り広げられていきます。美しい魔女に対してもバトルで生々しいケガを負ったり痛めつけたれたりってのは、なんともノベルゼロっぽいです。

 

テンポの良いストーリーと技巧的な文章表現が印象的でした。
フィンランド語が書かれたり、言葉を使わずにメッセージを伝える表現、2人の交じった感情を伝える表現など凝った小説です。
その分、難解な表現で読みにくく感じることがあるかもしれません。人を選ぶかもしれないので、試し読みをしての購入をおすすめします。ラノベじゃないファンタジー小説を読み慣れている人向けかも?

 

またストーリーで気になったは、終盤の展開が怒濤なところです。いきなりラスボスが出てきて中ボスよりも短いページで勝利してます。ストーリーにあまり絡んでこなかったキャラもいますしノベルゼロ作品にありがちな尺の不足(風呂敷の大きくても続刊がでない)が気になりました。

インスタント・マギ (NOVEL 0)
青木 潤太朗
KADOKAWA
2016-02-15
 
 
 

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Posted by kyoikyoi