異世界城主、奮闘中!【ラノベ感想】

2023年1月10日

異世界城主、奮闘中! ~ガチャ姫率いて、目指すは最強の軍勢~
著:ありんす
イラスト:かかげ
出版:ファミ通文庫

    51CZ23S2KwL._SY346_

アマゾンのあらすじより

第3回カクヨムWeb小説コンテスト 異世界ファンタジー部門 特別賞受賞作!!
「今日から君、王だから。頑張って最強の軍を作ってね」ある日ゲーム世界に飛ばされた俺は、自称"神"からそう告げられた。しかし、そんな俺を助けるべくガチャで召喚されたのは、低レアリティにコンプレックスを持つ女戦士オリオン。その後も弱キャラばかりの中、遂に引き当てたのはSSR神官! だが彼女は魔物と戦ったことがなく、初戦闘でお漏らしする始末。果たして俺は、群雄割拠の世界で生き残れるのか!? 残念美少女達との城主生活、始まります。

感想

ガチャで引いた癖のある(ポンコツ?)女性キャラに助けられたり、振り回される異世界生活をおくるコメディータッチの作品です。スマホゲームをパロディーにした世界で、主人公は初期ガチャの運がなく貧弱な領地とRクラス(下から2番目のランク)の配下でギリギリの生活を送ります。それがSSRの仲間を得て一発逆転のハズが、そのキャラは……といった感じで、ポンコツ配下とドタバタします。
 
ガチャの部分も召喚儀式をして、とかそれっぽい味付けはせず、スマホを繋げてガチャを引いて召喚って説明になっています。いわるゆガチャゲーを遊んだことがあれば、本作の世界観は簡単に分かるかと思います。
 
読んでいて良いなと思ったのは、主人公が好人物なところですね。異世界に来た一般人なので王になってもチート能力は何も無かったりします。そのため基本的に戦闘は配下の役目で、王は指示するのがお仕事です。ただ主人公は貧乏王なので王自ら汗を流して、配下と一緒に戦ったりします。そんな様子が見ていて気持ちいいです。それなりにテンポも良いので読みやすいです。
 
 
好みが分かれるのは、後半以降かと思います。後半は急にシリアスな戦闘の場面になります。まるで別の作品になったように雰囲気が一変します。もう少し戦闘の合間にも、ゆるくする笑いや子ネタがあると前半との釣り合いが良かったような気がしました。
 
不思議なのは、全体的にはゆるくまとまっていて続編が出ても良さそうなのですが、2巻目が出ていないんです。Webでは続きが載っていますので気になった方は、そちらどうぞ。
けっこう私は本作の軽いノリが好きで面白かったです。
 
 
 
 

同レーベルの感想も読んでみる

 

ファミ通文庫の感想

 

Visited 4 times, 1 visit(s) today