邪神任侠【ラノベ感想】
邪神任侠 家出JCを一晩泊めたら俺の正気度がガリガリ削れた
著:海野しぃる
イラスト:もんぷち
出版:KADOKAWA NOVEL 0
著:海野しぃる
イラスト:もんぷち
出版:KADOKAWA NOVEL 0
アマゾンのあらすじより
俺は一人の少女を拾った――日常が崩壊するきっかけであることを気付かずに
札幌の薬局に勤める香食禮次郎は、権威を振りかざし患者は二の次な医師たちや、事なかれ主義で仕事を進める薬剤師の同僚たちに囲まれた日常に飽いていた。
だが、そんな禮次郎の人生は、一人の少女と出会ったことで一変する。衰弱していたその少女はクチナシと名乗り、介抱したうえで警察を呼ぼうとする禮次郎に部屋に置いて欲しいと頼む。謎めいた雰囲気の少女に対する好奇心と同情心から、クチナシの頼みを聞き入れる禮次郎。だが、これが後に訪れる狂気の世界への入り口だと、彼はまだ知らなかった――。
「禮次郎さんって、食べたらどんな味がするんでしょうね」
感想
カバーイラストの印象とは異なり、しっかりとした怪奇ものでした。
タイトルが示すようにクトゥルフを意識しています。私が怪奇ものについて読み慣れていないので、怪奇についての感想は難しいです。
キャラクターについては、主人公の香食は薬剤師です。ところが、やっていることはまるで昭和任侠映画のヤクザ主人公です。義理と人情にあつい好漢になっていて、カッコよかったですね。ノベルゼロの初期コンセプトにそった大人主人公です。
クトゥルフっぽい血が飛ぶ描写は多めです。それでもノベルゼロの他作品と比較するとグロテスク描写は、強くないので読みやすくとっつきやすいのではないかと思います。手堅いエンタメ小説です。邪神はかわいかったです
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