クロの戦記 HJ文庫【ラノベ感想】
アマゾンのあらすじより
異世界に転移して3年後、クロノは亜人千人の指揮官となって、なぜか一万の敵軍を迎え撃っていた!! 絶望的な戦力差の中、どうにか撃退したクロノは、今度は領主に祭り上げられていく!! 現代日本の価値観と乏しい知識だけを武器に、領地改革に乗り出したクロノの周りにはどんどん美女・美少女が集まってきて――「今夜は私を愛して下さい」「このあたしを好きにしていいって言ってるのよ?」戦い、内政、そして夜の性活で大忙しなエロティック王道戦記!!
感想
最初はマンガ版の1巻目を読んでみて、悲壮感しかない大規模戦闘とレイラが可愛かったのが刺さったので原作のラノベを読みはじめました。序盤の内容はわかりやすいなろう王道の展開でした。
不思議なほどに人間至上主義な世界で、エルフなど亜人は徹底的に差別的な扱いを受けています。主人公のクロノは転生者なのでそういう偏見を持たないので、亜人を仲間として扱う対応です。そして亜人を差別しないクロノ様すごーいと神格化されていく流れですね。それと副題のとおり色も好みで美女達をハーレムへ引き入れて、18禁指定を超える/超えないの際どい描写も読みどころだったりします。
●ヒロイン達です。
・レイラ 元奴隷のハーフエルフ。クール系ショートカット娘で1巻目6巻目の表紙をかざるキャラです。
・ティリア 帝国の皇女でクロノのクラスメートの人間。金髪の肉食系娘で、2巻目の表紙をかざるキャラです。
・エレナ 元奴隷の没落貴族で人間。ツンっぽく見えてヘタレなM枠娘で3巻目の表紙をかざるキャラです。
・シェーラ 宿屋の女将で寡婦。人間でバインバインの年上淑女です。4巻目の表紙をかざるキャラです。
・デネブとアリデッド ハーフエルフの双子。口調からして軽くてラノベ的な双子娘で、5巻目の表紙をかざるキャラです。
ヒロインのバリエーションは豊富です。ストーリー上、レイラのシーンが多めな気がします。正妻的な立ち位置で献身的なのと、過去の背景から庇護欲をかき立てられる素敵なキャラで私もお気に入りです。きっと読み手のお気に入りとなるキャラがいるかと思います。
そしてご期待の情交シーンは、朝チュンでキワキワを責める巧みな描写が多いです。踏み込んだ描写は巻数をすすめると出てきますので、そこまで読み進めてみてください。前述のヒロインに載せていないキャラも出てくるんですけど、そのキャラなんてスッゴいですよ。
展開も1巻目2巻目の雰囲気と後ろの巻の雰囲気は結構異なる印象を受けました。最初の時は王道のなろう展開かな?と感じましたけれど。後半は戦場での描写が細かくて戦記物らしさが一気に強くなっています。私は戦記物が好きなので巻が進んでから一気に読み進めたタイプです。戦場描写の悲壮感とか、なりふり構わない戦術をキッチリ書かれていて凄惨な戦場シーンが苦手な方だと辛いかもしれません。反面、亜人の特性を生かした大規模戦闘が展開されますので、そういうの好きな方にはたまらないと思います。
マンガも面白かったので、そちらで雰囲気をつかんで自分に合いそうならラノベの一気読みをおすすめします。
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